大量に余った古いHDDを有効に活用するべくNASを作成するこの企画。今回は、QNAP製のNAS「TS-431P」を遠隔から起動/シャットダウンする方法をメモ代わりに記録しておきます。
これまでの流れは以下の通り
QNAPの4ベイNAS「TS-431P」を設置(その1)【外観チェック】
QNAPの4ベイNAS「TS-431P」を設置(その2)【HDD装着&ソフトインストール】
QNAPの4ベイNAS「TS-431P」を設置(その3)【ストレージプール(RAID)設定】
QNAPの4ベイNAS「TS-431P」を設置(その4)【デフォルトのadminを無効化してセキュリティを高める】
■Wake On LAN
QNAPのNASは、ネットワーク経由でシャットダウン中のNASを起動させる「Wake On LAN」機能を搭載しています。普段はNASの電源を落としておき、必要な場合にのみ立ち上げて使うという運用が可能なので、省エネはもちろんセキュリティの観点からも優れています。
シャットダウン中のNASを起動させるには、専用ソフト「Qfinder Pro」を立ち上げて、「電源」アイコンをクリック。
起動させたいNASの「MACアドレス」をクリック。
「起動」をクリック。
「OK」をクリック。これでLANを経由してコマンドが送られ、シャットダウンしていたNASが起動します。私のように中継器の先にNASを設定しているような場合、NAS本体の場所に行くことなく起動できるのは非常に便利です。
しばらくたってもQfinder ProでNASが反映されない場合は、「更新」アイコンをクリックすれば表示されるはず。表示されない場合は、WoLに失敗しているので、再度起動しなおすか、設定を見直す必要があります。
■シャットダウンのスケジュール設定
NASを毎日、決まった時間にシャットダウンさせることも可能です。
ブラウザ管理ソフト「QTS」にログインして、「コントロールパネル」をクリック。
「電源」をクリック。
先ほどのWoL機能の有効/無効は「ウェイク・オン・ラン(WOL)」タブで設定可能です。もしもWoLがうまく機能していない場合は、「無効」にチェックがついていないか確認してください。
シャットダウンする時間を指定するには「電源スケジュール」タブをクリック。
あとはNASをシャットダウンさせたい時刻を指定すればOK。就寝のタイミングに指定するなどするとよいと思います。なお、「スケジュールタイプ」では平日のみ、週末のみ、特定曜日のみなどを指定することも可能です。
■遠隔からNASをシャットダウン
遠隔からWoLで起動させられるTS-431Pは、もちろん遠隔からシャットダウンさせることも可能です。
QTSの「ユーザー名」→「シャットダウン」の順にクリック。
「はい」をクリックすれば、遠隔からNASをシャットダウンさせられます。
■スリープ設定
一定時間アクセスがない場合にNASをスリープにして、省電力化することも可能です。
QTSの「コントロールパネル」→「ハードウェア」→「一般」の順にクリックして、「ディスクスタンバイモードを有効にする」にチェックを入れればOK。
スタンバイモードに移行するまでの時間も細かく設定できます。
ちなみにTS-431PにWestern DigitalのWD20EARS×4を装着した場合の消費電力は、データのやり取りをしている場合が30W強、スタンバイモード時は約20W、スリープ時が約10W、WoLを有効にしている場合のシャットダウン時は1Wとなっています。
TS-431Pは遠隔からNASの起動/シャットダウンが可能なので、必要な場合を除いてNASの電源を落としておくという運用がストレスなく可能です。
~続き~
QNAPの4ベイNAS「TS-431P」を設置(その6)【ボリュームサイズを変更する】 – TECH-SURF