転職が決まって有給消化で暇だったというのもあり、2019年3月に十数年ぶりにバイクに乗ろうと考えました。調べていくうちにムラムラっとなって、でっかいバイクが欲しい!となりました(あかんなぁ……思い立ったら止まらない)。20年くらい前にはゼファーχ(400ccです)に乗っていたこともあり、大のカワサキ党な私(なお’88 NSR250も持っているが、ホンダは好きではない)。当時、あこがれていたZZR1100にどうしても乗りたくなり、バイクのブローカーからノークレームノーリターンの条件でカスタムされた90年式のZZR1100(タイプC)を結構な安値で購入しました。ちなみにこれらの話は約3か月前にさかのぼります~
かなり安値で購入できたZZRでしたが、安いのは当然理由があるもの。程度がよろしくないようでした。きっちり直して安心して乗ろうと考えて、堺のイボルブレーシングさんに持ち込み点検・修理をお願いしました。15年ほど前にゼファーχのエンジンOHの相談をして、結局、頼まなかったのですが、当時から信頼できそうな店長は、現役のメカニック兼レーサーということで、腕は確かです。
イボルブさんでは作業工程を公式Facebookにアップしてくれます。気になる愛車の状態を、丁寧に説明してくれるのでこれだけでも安心ですね。ということで、作業中の写真はほとんどイボルブさんのFacebookから借用しています。まずはブレーキフルード。油類は全交換してもらいます。
クラッチはキレが悪い。
クラッチを切っていても一瞬、前に出るそぶりを見せるとのこと。
フルードは真っ黒。これも全替えで。
レリーズはというと……
錆が出ているのでOH必須。
オイルがにじむフロントフォーク。シールを外すとこんな感じ。これもOH必須。
かなり重症だったリアキャリパー。なお、赤く塗装されていますがノーマルです。
ブレーキダストでこびりつき、ピストンはまともには動かない状態。個人的にリアブレーキは多用するのでこれもOH必須。
社外のエアクリ。けっこうきれいな状態です。前のオーナーが換えたところかも。
プラグもきつね色でエンジンの状態は悪くなさそう。せっかくなのでプラグも全替えです。
やばいのはタイヤ。
溝はあるもののヒビが入っていて、見るからに古そうなタイヤ。
なんと2008年製。10年以上も前の古タイヤでした。これはまずい……
リアも古い。
なんと13年前のもの。前オーナーはなにをしていたのだ……。前後とも交換……と言いたいが懐が寂しい……。
スプロケ(リア側)は摩耗あり。そのうち派手な金ぴかの社外スプロケに交換しよう。最高速ではなく出足重視で歯数はやや多めのものがいいなぁ。
チェーンはまだ大丈夫そう。
バッテリーは15Vを超えてくるとのこと。わけのわからない中華製バッテリーが搭載されているようで……。そのうち台湾ユアサのやつにでも取り換えようか。
イボルブ店長曰く、かなりヤレていて手がかかるとのこと。パーツ類はZZR1100でもC型なのでD型ほど入手性はよくなく、北米のZX-11のパーツで対応してもらうことになりました。
以上が中古で購入したZZR1100の点検の様子で、納車後イボルブさんに預けてチェックが終わったのが4月前半の話。この頃は、「GWにはツーリングに行けるかなぁ♪」という期待を抱いていましたが、ただでさえ手がかかる車両に加えて当時、イボルブ店長が大忙しということもあり、メンテナンス完了まで長い道のりがはじまるのでした。ということで、しばらくバイク編がつづく~
~続き~
続・かつて世界最速だった名車・カワサキZZR1100Cを徹底的にメンテナンス – TECH-SURF