マツダ・アテンザの未塗装樹脂パーツが白く劣化しており非常にみすぼらしい見た目でした。この未塗装樹脂を簡単に復活できると話題になり、2025年4月時点でも今なお入手困難な状況が続く「Koch Chemie Pss」を使ってみました。結果、噂にたがわぬPssの威力が確認できたのでレビューします。Pssを使う前の下準備として、汚れの徹底除去のための「Koch Chemie Gs」洗浄編です。
Koch Chemieシリーズ
ドイツのKoch Chemie(コッホケミー)の良さはかねてより聞いていましたが、これまで使ったことがありませんでした。アテンザの未塗装樹脂パーツを復活させるために、Koch Chemie Gs(Green Star)とKoch Chemie Pss(Plast Star silicone-free)の2種類を試してみました。それぞれ5000円以上しますが、容量1Lなので大量に使う用途ならコストパフォーマンスは悪くなさそうです(素人に使い切れるのか……)
Koch Chemie Gsの特長と使い方
まずは、これ1本で内外装の徹底洗車ができるというGs(グリーンスター)から。
Gsは原液を希釈して使います。希釈率は、エンジンなどを含む外装は1:5~1:30、内装は1:10~1:20です。なお、工場用フロアの洗浄にも使えるという、万能なアルカリ性洗浄剤がGsです。
原液は緑色で臭いもほとんどありません。
1:5に希釈するとこんな色あい。
1:10だとかなり薄くなりました。基本的には1:10を使えばOK。細部など特に汚れが多い箇所だけ1:5を使えばよさそうです。
下準備(鉄粉除去)
せっかくなので、ボディ表面の鉄粉を除去することにします。いつも使っているプロスタッフの光MAX
スプレーで拭きかけるだけ。
5分くらい放置すれば、薬剤に反応した鉄粉は紫色に変色してきます(ただ、真っ赤なアテンザではほとんど判別不能でした)
ボディの細部を徹底洗車
1:5に希釈したGsでボディの細部を筆洗浄することにします。せっかくなので、細部の洗車前にフォームガンでボディ全体にGsをかけてみることにしました。
1:10の希釈液を使いましたが、ボッシュの高圧洗浄機は水を混ぜてくれるので、1:10からかなり薄くなっています。
かなり薄めではあるものの、ボディへのなじみ具合は良好。携帯用のフォームガンなどを使うなら、1:10で十分、泡々状態にできそうです。
いよいよ筆で細部を洗浄します。希釈率1:5の濃い目のGsを筆に吹きかけて、ひたすら筆で汚れを掻き出していきます。
結構泡立つ模様
めったに掃除しないルーフレールの回りも徹底的に洗浄
ひたすら筆でごしごし
グリルのフィンは、筆がぴったりですね。
ボンネットとフロントガラスの間の樹脂パーツもごしごし
ついでに給油口の回りも徹底的に筆で洗っておきました。
Koch Chemie Gsでボディ細部を洗浄した後、水で洗い流してから、一般的な洗車用の中性洗剤でボディ全体を洗車して終了。
拭きあげると、たしかにモールやゴムパーツの汚れが取れていました。
白みがかっていたゴムパーツもしっとりした黒味をおびていて、一気にクルマが若返った感じがします。
未塗装樹脂パーツの復活前の下準備としてのKoch Chemie Gsでの洗車でコッホケミーの良さを実感。話題になりすぎて世界的な品薄状態のKoch Chemie Pssもかなり期待が持てました。つぎは、いよいよ本丸のPssを使って、アテンザの未塗装樹脂パーツを復活させてみます。ということでつづく。