ひでぽんちゃんねるのRECHARGEでアテンザの煤洗浄をしてきました【作業風景まるわかりの徹底レビュー】

アテンザを購入したきっかけは、枯れた整備士ことひでぽんちゃんねるのひでぽん(中村英孝氏)を知ったから。アテンザが納車される前に、ひでぽん率いるRECHARGEで煤洗浄作業をしてもらうことを決めていました。

今や大人気で予約がなかなか取れないRECHARGEの煤洗浄に、ようやく行ってこられました。私にとってもはやアイドルのような存在のひでぽんに会えたのか!?を含めて、煤洗浄作業をレビューします。ちなみに結論から言うと、RECHAGEの煤洗浄、効果抜群!でした。

ひでぽん率いるRECHARGEに到着

RECARGEに到着。朝一の作業予約なので絶対遅刻しないようにと念を入れたら、1時間以上早く到着してしまいました。

8時30分ごろに再び伺うと、入り口が空いていました。ひでぽんちゃんねるで見慣れたクルマがずらり。ナンバーは全部「767」でしたw

店内にはロータリーエンジンなどの実物が展示されていました。ロータリーって意外と小さいんですね。

メニュー一覧。今回は、「インマニ・EGRクーラーの洗浄」+「DPF洗浄」という基本メニューに加えて、燃料フィルター・マップセンサー・バイパスパイプ・バキュームホースなども一気に交換してもらいます。私のアテンザは走行距離12万キロオーバーの中古車なので、全部やっておく方が安心ですね。なお、エンジンオイルは1か月前に交換したばかりなので今回は行わず。また、入庫時の検査でインジェクションの数値は悪くなく、インジェクター洗浄はまだ大丈夫とのことなので、見送りました。

また、EGR制限プレートを入れてもらうことにしました。燃費が若干悪化するそうですが、乗り味は変わらないと聞いたので。これで、煤の堆積ペースを少しでも遅くできるのなら、お守り代わりに入れておくのがよさそうです。

作業開始まで、コーヒーを飲みながら待機。

ロータリーのコースターを見て、思わずニヤリとしてしまいました。

店内の休憩スペース横の入り口からピットに直行できます。YouTubeで見慣れたあのRX-7も整備中でした。

アテンザの煤洗浄開始

午前9時ちょうどに、アテンザの煤洗浄作業がスタートしました。

3人がかりであっという間に補器類が取り外されていきます。

EGRバルブ&EGRバイパスパイプ

取り外された部品は、まずは手作業で物理的に煤を除去します。EGRバルブの中は真っ黒。

吸気側のシャッターバルブ。意外と煤は少ない?

ただし、潜望鏡はべっとりとした煤で、もはや穴が見えないレベル。この状態でよく走っていたなと感心してしまいます。おそらく前オーナーは添加剤を使っていた模様。添加剤によって溶かされたシャッターバルブの煤は、潜望鏡に流れ込んで固着したようです。

EGRバイパスパイプは、入り口・出口に煤がびっちり堆積していました。

スプーンやブラシを使ってガシガシ取っていきます。

交換予定だったマップセンサーは煤まみれでした。洗浄したとしても、これを再利用するのはかなり怖い……。基本的に煤にまみれたセンサー類は全交換した方がよさそうです。

超音波洗浄

手作業でのおおまかな煤除去が終わった後は、超音波洗浄機にかけられます。

超音波洗浄中も、ときおり、確認しては手作業での除去も併用。とても丁寧な作業がされていると感じました。

EGRクーラー

そうこうしているうちにも車体側ではEGRクーラーが取り外されそうです。

取り外したEGRクーラーは、比較的ずっしりと重いそうで、添加剤のせいか、かなりの煤の堆積が予想されるとのこと。

EGRクーラーは光がほとんど通らない状態。なお、EGRクーラーが完全に洗浄できないとなると、ストックされたリビルト品(4万円強)への交換になります。なんとかこのEGRクーラーが”抜ける”のを願うのみです。

インテークマニホールド

取り外したインマニからは、出るわ出るわ大量の煤。なお、作業時間短縮のため、インマニは事前に洗浄・準備されたものと交換になります。このインマニもばっちり洗浄された後に、次のアテンザーへと引き継がれていきます。

作業台の横の煤の廃棄箱はこんな感じ。何台ものマツダ車の煤が日々、除去されているんですね。

吸気ポート

インマニが取り外されて、吸気ポートへアクセスできるようになりました。

堆積した煤はべったりとしており、どうやら前オーナーは添加剤をかなり使っていたようです。

ウォーターバイパスパイプ

吸気ポートの下に見える黒いパーツがウォーターバイパスパイプ。このバイパスパイプは樹脂製なので、経年劣化で水漏れを起こし、最悪、オーバーヒートでエンジンが壊れるというトラブルを引き起こす元凶として知られます。12万キロオーバーですが、ここまで運よく水漏れしていなかったのはラッキーかもしれません。

左が取り外した純正部品で、右が金属製の対策品。

対策品へと交換され、水漏れの不安から解放されました。ちなみにこの作業、インマニを取り外さないといけないので、作業工賃はディーラーならかるく3万円はかかるはず。煤洗浄のタイミングでの対策品交換は、絶対にやっておくべきだと思います。

吸気ポートの煤洗浄

いよいよ吸気ポートの煤洗浄がスタート。まずは、スプーンを使って大まかに煤をゴシゴシと擦り取り、掃除機で吸い出していく工程。

あらかた煤が取れたら、ブラスト清掃で、さらに煤を徹底的に洗浄していきます。ブラスト清掃によって、奥のバルブの煤の除去も期待できます。2段階で徹底的な煤洗浄によって、ほとんど新車と変わらないレベルまで吸気ポートをリフレッシュできるというわけです。

洗浄後はこんな感じ。洗浄前とはまったくの別物。

バルブもすっかりきれいになっていました。走りがどう変わるのか、かなり楽しみです。

燃料フィルター

燃料フィルターは、バッテリー奥のかなり深い場所にあるようです。

交換前を撮影し忘れましたが、これは交換済み。ちなみに燃料フィルターは6万kmごとの交換が推奨されています。私の場合、ちょうど2回目の交換に良いタイミングです。

取り付け後には、新品の燃料フィルター内のエア抜き作業。

3回以上、入念にエア抜き作業が行われていました。

4人の整備士さんによって分担され、次々と進んでいく作業は驚くほどスムーズ。

興味深く質問しまくる私にもしっかり丁寧に応答してくれつつ(感謝です!)、そのチームワークの良さによって、本当に1時間で煤洗浄作業が終わってしまいました。2000台以上の煤洗浄を行ってきたRECHARGEのみなさん、マジですごいです。

洗浄済みパーツの取り付け

パーツが取り付けられて、インマニの準備が整いました。

潜望鏡も見違えました。もはや新品と言っても良いレベルだと思います。

超音波洗浄が完了したEGRバイパスパイプやEGRクーラーの準備も整いました。

心配していたEGRクーラーも、光が見え、無事、開通したようで良かったです。

撮影し忘れましたが、EGRプレートもばっちり装着済み。

パーツ類をくみ上げて冷却水を補充し、無事、エンジンがかかりました。これでインマニ&EGRクーラーの洗浄作業は終了です。

DPF洗浄

つづいて、DPF洗浄の工程へ。煤洗浄後は、まずはエアの流量の再設定を行います。

DPFクリーナーを注入。

DPF再生モードに入れるとマフラーから白煙が出始めました。

モクモクと上がる煙は初めだけ。

約30分後に、DPFクリーニングが終了しました。これで、DPF洗浄も完了!

テスト走行

作業完了後、整備士さん同乗のテスト走行に出ました。

エンジン始動時にすぐに音が静かになっていることに気づきました。走ると明らかに、加速が良くなっています。洗浄前の往路の感覚で走行すると、あっという間に制限速度に達してしまうくらい、体感できました。新車はこんな感じだったのかなと思い、感激です。

なお、自宅へ戻る帰路でも煤洗浄の効果を確かに実感できたので、補足しておきます。

マツダのクリーンディーゼルには、煤が発生しにくいゾーン(下図の紫の部分)がありますが、かなり条件は狭いようです。

(参考)マツダ技報 2017 No.34 50/207

ちなみに、下の画像は朝方往路に「キリ番」記念に撮影したものですが、メーター右の瞬間燃費計が20km/Lを超えると、煤が溜まりにくい紫ゾーンに入っていると推測できます。

紫ゾーンと瞬間燃費計の関係については、以下の動画でわかりやすく解説されています。

【全面解決、簡単、添加剤なし】燃費を20%改善しDPF再生を320㎞まで伸ばした方法(2.2D)おうちで出来ます【CX-5 CX-8 CX-60 アテンザ アクセラ】

アテンザ納車からまだ間もない私は、常に瞬間燃費の表示とにらめっこで、煤の溜まりにくい走行パターンを勉強している途中なのですが、煤洗浄後に、この煤が溜まりにくいモードにかなり入りやすくなったことが確認できました。煤の蓄積でゾーン自体も狭まっていたのか、あるいはEGR制限プレートの効果なのかはわかりませんが、こんなところにも違いがあることがわかりました。

まとめ

今回の煤洗浄作業でかかった費用は、全部で約12万8000円(平日割6000円+燃料フィルター工賃キャンペーン分5000円が割引されています)。ここまで徹底的にリフレッシュできたことを思えば、リーズナブルに感じます。走行距離12万kmオーバーの過走行車ですが、エンジンはすっかり新車の気分。20万kmを目指したくなります。

マツダのクリーンディーゼル車は、煤との戦いが避けられません。とはいえ、そのせいで中古車はかなりリーズナブルということもあるので、「10万キロ以上の過走行車を安く購入し、煤洗浄でリフレッシュした状態を楽しむ」という戦略は、賢い選択なのではと思います。新車と同じような状態での走りが楽しめるのですから。マツダのクリーンディーゼルオーナーには、煤洗浄によるリフレッシュを力強くオススメします。

~おまけ~
お風呂で「ひでぽんちゃんねる」を観るのが日課の私にとって、ひでぽんは、すっかりアイドルです。そんなひでぽんに、煤洗浄作業中に一瞬、ニアミス。なんとか挨拶だけ交わせました。なんと、あのマツダ・767Bオーナーであるガレージスターフィールド代表・星野仙治さんとご一緒だったようで、あっという間に出掛けてしまい、残念ながら写真を一緒に撮ってくださいとは頼めませんでした。残念。次回、ツーショット写真のリベンジに、RECHARGEに遊びに行こうと思います。

とはいえ、動画の中よりも100倍くらいキュートなターコちゃんには会えたので、大満足のRECHARGE詣でになりましたw

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