使わなくなっていた古いHDDを再利用するためにNASを作ることにしました。購入した4ベイ仕様のQNAP「TS-431P」の初期設定について、備忘録代わり記録しておきます。
外観チェックを行った前回は以下の通り。
QNAPの4ベイNAS「TS-431P」を設置(その1)【外観チェック】 – TECH-SURF
今回は専用ソフト「Qfiner Pro」を使ってNASの初期設定を行います。
ユーティリティ | QNAP
https://www.qnap.com/ja-jp/utilities/essentials
上記公式ページの中段から専用ソフト「Qfiner Pro」をインストールします。私はWindows機にインストールするので、「Windows」をクリックして、exeファイルをデスクトップなど好きな場所に保存します。
ダウンロードしたインストーラー(exeファイル)を実行して、言語を選択して「OK」をクリック。
「次へ」をクリック。
「このライセンス契約書に同意します」にチェックを入れて、「次へ」をクリック。
「次へ」をクリック。
「インストール」をクリック。
Qfinder Proのインストールが始まるのでしばらく待ちます。
インストールが完了したら、「QNAPと匿名の使用率情報を共有」のチェックを外して、「完了」をクリックしたら、ソフトウェアのインストール作業は完了です。
Qfinder Proが起動し、最初にリージョンの設定ウィンドウが開きます。「グローバル」を選んで、「OK」をクリック。
ちなみに、「グローバル」以外に選択可能なのは「中国」でした。中身がどういう内容なのかは、お察しです。
ファイヤーウォールのセキュリティ画面が開くので、「プライベートネットワーク」にチェックを付けて、「アクセスを許可する」をクリック。
「サーバーはまだ初期化されていません」と出るので、「はい」をクリック。
ブラウザ上でQNAPの設定画面が開きます。以後はブラウザで操作し、Qfinderでの操作はひとまず終了。ブラウザのファームウェアの更新画面で、「更新」をクリック。
ファームウェアのインストールが始まるので、しばらく待ちます。
NASの再起動が始まります。このNAS、再起動には基本的に5分かかるようです……(長い)。
NASが再起動しましたが、またもやファームウェアのインストール画面が表示されました。ファームウェアアップデートはあとでもできるので、今回は「スキップ」をクリック。
「ハードドライブが見つかりません」と出るので、ここでHDDをNASケースに装着することにします。NASの電源をOFFにします。
中身を空にしたWestern Digitalの2TBのHDD「WD20EARS」を4本準備しました。別の種類のHDD(たとえ容量違い)でもNASを構成することは可能ですが、同じ型番の方がなんとなく安心感がありますね。なお、NAS用のHDDとして割高な専用品(WDだと赤色)がありますが、過去の経験上、故障しにくいという手ごたえはなし。普通のHDDと同じく壊れるときは壊れます。転送速度面でも特に優れているわけではないのでNAS用のHDDなんて意味がないんじゃないの?と私は思っています。「安いHDDで運用して、壊れたらそのときに交換すればOK、そのためのRAIDなのだから」と割り切っています。
HDDはホルダーに底面に4つのネジ(銀色)で固定します。
あとは、NASに装着するだけ。
4本装着したら、電源ON。
ブラウザには「ようこそ」と表示されました。「スマートインストールガイド開始」をクリック。
NASの情報設定画面が立ち上がります。
「NASの名前」「パスワード」を好きに設定したら、「次へ」をクリック。
「日付と時刻の設定」画面で、「インターネットタイムサーバーに自動的に同期化」にチェックを付けて、「テスト」をクリック。
「成功」と出たら、「次へ」をクリック。
続いて「ネットワークの設定」画面。
DHCPでもいいのですが、運用中の別のNASとの兼ね合いもあるのでTS-431Pには固定IPアドレスを指定しました。「次へ」をクリック。
ファイル転送するOSを選択し(私はWindowsのみ)、「次へ」をクリック。
HDDのフォーマットが始まるので、しばらく待ちます。
NASの再起動で5分待機。
「おめでとうございます」と表示されて、NASの初期設定が終了しました。「NAS管理に移動」をクリック。
ブラウザでログイン画面が表示されるので、先ほど設定した「パスワード」を入力し、「ログイン」をクリックすれば、ブラウザ上でTS-431Pの各種設定を行えるようになります。
なお、専用ソフトのQfinder Proはネットワーク上にあるQNAPのNASを探すだけのソフトのようで、PCでNASにアクセスする最初に使うだけのようです。画面に表示される黒帯のNASをダブルクリックすると、ブラウザのNAS管理画面に移動できるので、QNAPのNASではほとんどの操作をブラウザ上で行う仕組みのようです。これにてNASの構築は終了。次回以降ではNASの設定をいじってみる予定です。
~おまけ~
設定は後回しにして、取り急ぎ、NASのファイル転送速度を調べてみます。Qfinder ProのNASを右クリックして、「ネットワークドライブの割り当て」をクリック。あとは、ネットワークドライブでログイン情報を入力して、Windowsエクスプローラー上でアクセスできるようにしておきます。
Crystal Disk Markを使ってNASの速度を調べます。NASの中にできた「home」フォルダを指定して速度を計測すると、シーケンシャルのリードで5MB/s以下という悲惨な状態……。シーケンシャルライトも10MB/s強とやはり遅すぎます。
ブラウザのNAS管理画面でHDDの状態を調べると、「ディスク4」にオレンジランプが点灯していました。
ディスクSMART状態は「警告」表示。もしかしてこれが激遅の原因?
不良セクタがある模様。4本目のHDDが問題児のようです。そこで、4本目のドライブを別のWD20EARSに交換しました(なんせこのHDDは10本も余っているので余裕余裕~♪)
4本目を別のHDDに交換すると、警告表示は消えました。
が、転送速度は遅いまま。ここから原因探しの旅がはじまりました(またブログで書きます)
~続き~
QNAPの4ベイNAS「TS-431P」を設置(その3)【ストレージプール(RAID)設定】 – TECH-SURF