4年ぶりに自宅のネット回線をNuro光に切り替えてみたところ、届いたONUはネットでは「ハズレ」として悪名高い「SGP200W」という機種でした。噂通りの不安定ぶりに辟易して、二重ルーターの弊害も辞さずに自前でWi-Fiルーターを導入し、メッシュWi-Fi化しました。結果は、爆速&安定化に大成功!備忘録代わりに投稿しておきます。
SGP200Wでネットが不安定に
4年間使ったeo光。安定して早かったので特別不満はなかったのですが、入会当初のキャンペーン割引もとっくになくなり、そろそろ他社に乗り換えようと、重い腰を上げることにしました。乗り換えキャンペーンの内容を比較して、2年利用の場合、私にとって最もメリットの多かったのはNuro光だったので、4年ぶりにNuroに戻すことにしました。相変わらず2度の工事が必要で、申し込みから2か月も乗り換えに時間を要しました。Nuroの開通までの遅さは異常なので、回線切り替えを急ぐ人はNuro光を避ける方が良いと思います。
以前のNuro回線が残っていたのでわずか15分で完了した2度目の工事の後、1度目の工事で預かっていたONU「SGP200W」をセッティングして、申し込みから2か月後の5月下旬にやっとNuro光を使えるようになりました。
ところが、このSGP200Wがなんとも不安定(控えめに言ってクソ)で、Wi-Fiの速度が100Mbps程度しか出ない上に、頻繁に回線が切れるというありさま。私はほぼ在宅ワークなのですが、オンライン会議でたびたび固まってしまうため、仕事に支障が出る状態。今月は”保険”のためにeo光回線を残していたので急場はしのげるものの、一向に安定しないNuro回線に、初期不良による解約を真剣に検討するレベルでした。
ようやく休みがとれたのでネットでSGP200Wについて調べると、出るわ出るわ悪評の嵐。さらに、Nuroのサービス改定(改悪?)で「MAP-E」化されており、ポート開放もDMZ機能も使えない状態になっていました(知らなかった)。ド安定のeo光からNuro光に乗り換えたのは完全に失敗だったと後悔してしまいました。
とはいえ、なんとか現状を改善しようといろいろ検討した結果、自前でWi-Fiルーターを導入することにしました。NuroのONUはすべて無線LAN機能を持っており、二重ルーターによる弊害を避けるために自前のルーター追加は推奨されていませんが、二重ルーターによる速度低下など比較にならないくらい無線が使えない状態なので、背に腹は代えられないという判断です。
Wi-Fi7のWi-Fiルーター「BE3600」を導入
4年ぶりの光回線変更なので、どうせなら最新のWi-Fi 7(IEEE 802.11be)が使えるWi-Fiルーターにすることにします。というかアクセスポイントで利用しているWi-FiルーターにはWi-Fi4(IEEE 802.11n)が含まれていたので、この際、自宅内のあらゆるルーターをWi-Fi7対応にすることします。
現時点でWi-Fi7を導入するのにもっとも安価なものはTP-Linkの「Archer BE3600」というWi-Fiルーター。実売1万円を切るBE3600をとりあえず2台導入します。BE3600はTP-LinkのメッシュWi-Fi機能「EasyMesh」対応の中継機よりも安価なので、1台はルーターに、もう1台は中継機に使おうというわけです。もちろん、”使える”ことがわかれば、さらに追加しようと思います。
TP-Link WiFi ルーター 無線LANルーター WIFI7 BE3600 無線LAN ルーター 2882 + 688Mbps ギガビットポート ...
SGP200WのWi-Fi機能OFF
まずは、SGP200WのWi-Fi機能をOFFにします。こうしておくと、SSIDの検索も少し楽になるので手始めに……(ちなみにSGP200Wの初期IPアドレスは「192.168.1.1」で、ここから設定画面にログインできます)
「アドレス/プレフィックスの割り当て方法」は「SLAAC」にしておきました。
BE3600で「EasyMesh」を有効化
続いてBE3600の設定。「http://tplinkwifi.net/」にアクセスすればOK。
まず、メインのルーターは「Wi-Fiルーターモード(デフォルト)」に。
IPv6の「インターネット接続タイプ」は「パススルー(ブリッジ)」に。
メッシュWi-Fi機能「EasyMesh」は当然ON。
同時にBE3600を複数台導入すると、どれがメインのルーターなのか混乱しますが、上のマークがメインのようです。
サブのルーターのモード切り替えに操作やや癖があって手間取りましたが、設定さえ間違わなければあっさりメッシュ化できました。
BE3600のその他の設定1「DHCP」
BE3600のデフォルトゲートウェイは「192.168.0.1」にしておきました。二重ルーターになるので、せめて、SGP200Wと異なるアドレスにしておく方が良いのでは?という安易な考えですが。これで我が家のネットは「192.168.0.2」~「192.168.0.253」が機能することになります。
BE3600のその他の設定2「スマートコネクト」
BE3600にはバンドステアリング機能「スマートコネクト」が搭載されています。これをONにすることで、2.4GHz帯と5GHz帯をまとめて安定した接続が可能になるとのこと。5GHzのSSIDが消えてしまいますが、2.4GHz帯のSSIDに繋げれば適宜5GHzにも接続してくれ、速度低下は気にする必要はありません。安定性を重視して、私はONにしました。
BE3600のその他の設定3「省電力モード」
BE3600には省エネモードがあるようです。ほとんどネットを使わない深夜1時~朝6時までは「ウルトラ省電力モード」に設定しておきました。
Wi-Fi7ルーター導入の結果
BE3600を2台導入することで、スマートフォンのWi-Fi回線速度は1Gpbsオーバーになりました。もちろん接続が切れることはありません。
1階に設置したメインルーターから離れた2階の部屋に設置したサブルーターに有線接続したデスクトップPCも、安定して500Mbpsを達成。これで在宅ワークも安心してできるようになりました。
まとめ
SGP200Wでネットが安定しない状態を、Wi-Fiルーター導入によって解消することができました。導入から2週間経過も、回線は超安定。快適になりました。「二重ルーターを推奨しない」というNuroの案内はありますが、SGP200Wの不安定さに悩まれている人は、自前のWi-Fiルーターを導入するのが良いと思います。
特に、TP-Linkのメッシュ機能「EasyMesh」は、アクセスポイントの設定に比べるとはるかに簡単。Wi-Fiが飛ぶ範囲もかなり広いうえに、スマートコネクト機能のおかげで驚くほど安定した接続が可能になりました。我が家には、あと2台のアクセスポイントがあるので、これらをBE3600に置き換えることで、近く、完全Wi-Fi7環境が実現できそうです(こうなるとスマホも最新のものにせねば……)
TP-Link WiFi ルーター 無線LANルーター WIFI7 BE3600 無線LAN ルーター 2882 + 688Mbps ギガビットポート ...