EV・FCVに魔改造したハチロクを展示、未来へのメッセージ性にあふれるトヨタのブース【大阪オートメッセ2023】

2023年2月10日~12日にインテックス大阪で開催されたカスタムカーの祭典「大阪オートメッセ2023」で、トヨタはハチロク(AE86)を魔改造した3台を持ち込んでいました。カーボンニュートラル時代での旧車再生の楽しみを教えてくれる展示となっていました。

大阪オートメッセ2023 / ひろげる・つなげる・クルマのワクワク
https://www.automesse.jp/

AE86 BEV Concept

レクサスと並んで位置するトヨタブースで、AE86のレビンが展示されていました。

サイドには「電気じどう車(実験用)」のデカール。完全に頭文字Dのオマージュ(というかパロディ)です。

「NON CAM 0」がクスっときますが、その他外観はノーマルレビン。

200V普通充電仕様のようです。

エンジンは撤去され、EV関連ユニットがすっきりと収まっていました。

ちなみにこのレビンには、北米で販売されている「タンドラ」のハイブリッド(HEV)モーターに「プリウスPHEV」のバッテリーが流用され、レクサスの電動化ノウハウが投入されるなど、オールトヨタ体制で作り上げられたBEVになっています。

中味はレーシー

EVだから内貼りがなくても静か……ではないでしょうに。エコではなくモータースポーツ志向なのだと思います。

AE86 H2 Concept

こちらはトレノ。

ボンネットの中に納まっているのは、一見、4A-G。

実はこれ、水素エンジン。インジェクターや燃料パイプ、プラグなどを水素対応にすることで、最小限の改造により水素で走行できるそうです。すごい。

水素エンジン(実験用)

マフラーなどはAE86のまんまですが、水蒸気が噴き出てくるのでしょうか。

ここから圧縮水素を吸入します。このハチロクにはmiraiのタンクが流用されており、充填可能期限は「2036年1月」までと書かれていました。

水素タンクが必要なことを考えると、BEVのように簡単にEVコンバートというわけにはいかないでしょうが、内燃機関をそのまま活用できるのは非常に魅力的で、確実に需要がありそうです。

CASE

もう1台展示されていたトレノは内燃機関車でした。

このチューンドトレノは、プロドライバー佐々木雅弘選手の愛車だそうです。ちなみにブース内では巨大なモニターでモリゾーこと豊田章男社長の「僕はね、ガソリン臭くてね、燃費が悪くてね、音がいっぱいでる、野性味あふれるクルマが好きなんです」という発言映像が繰り返し流されていました。モリゾーさんはこの佐々木雅弘ハチロクが一番、好みでしょうね。

他にもGazooレーシングのヤリ-マティ・ラトバラの愛車「セリカST165」も展示されていました。ちなみにラトバラの所有車両は20台だそうです。

カーボンニュートラル全盛時代に、BEVやFCVのコンセプトも提示しつつ、ゴリゴリの内燃機関車も展示するトヨタのメッセージが感じられるブースとなっていました。

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