古いiPhone 7をうっかり落としてしまい、画面が割れました。もう使っていない端末ですが、画面が割れたまま保管しておくのも何なので、ディスプレイを新品に交換することにしました。ついでに78%とヘタっていたバッテリーも大容量のものに交換して、心機一転リフレッシュをはかる……つもりが、思わぬトラブルに悪戦苦闘したので、投稿しておきます。
以前使っていたiPhone 7(ブラック)
端っこが割れてしまいました。ディスプレイに亀裂が走っていますが、タッチ操作も問題なく行えるので、使おうと思えば使える状態です。
気分が悪いので、サクッと新品のディスプレイに交換しましょう。どんなモデルであってもiPhoneならば、Amazonで中華製のディスプレイが入手できます。
今回購入したのは、評価が多かった以下の製品。
パッケージはまずまず品質の良さを感じさせます。
箱を開けるとディスプレイユニットと、工具一式。
ディスプレイには赤い保護フィルムが貼られていました。
説明書はカラーで日本語もまずまずなのですが、画像があまりにも小さくて、何が何やらよくわかりません。この説明書はダメですね。素直にiFixitなどを参考にする方が良いと思います。
【参考】
iPhone 7 修理 – iFixit
https://jp.ifixit.com/Device/iPhone_7
工具は、ドライバー3種類、ピックにディスプレイを剥がすための吸盤など一式が入っていました。
ディスプレイ取り外し
ディスプレイ交換であれ、バッテリー交換であれ、最初に行うのは古いディスプレイを剥がす作業。Lightningポート左右の星型ネジを外します。
次に、吸盤をTouch ID側に取り付けて、引っ張りながら剥がします……が、びくともしません。
しかたないと手元にあった、より大きな吸盤でディスプレイを引っ張ると、なんとディスプレイがバリバリと割れてしまいました……。ガラスが粉砕したため、吸盤がまったく付かない状態に陥ってしまいました……(涙)
こんなことなら、しっかりとディスプレイ周りを暖めて、接着剤を溶かしてから作業すればよかった……。後悔先に立たずです。iFixitではちゃんと、温めて作業していますね。
ディスプレイにセロハンテープを貼って表面を平らにしてみましたが、吸盤は接着せず。しかたなく、カッターナイフで無理にディスプレイを剥がすことにしました。
ナイフが入ったところでピックに差し換えて、ディスプレイを持ち上げようとすると、なんと表面のガラス部分のみが剥がれてしまいました。交換用の新品ディスプレイと見比べて、赤色矢印の示す黒い樹脂パーツはディスプレイユニットの一部であることがわかったので、この樹脂パーツをラジオペンチで引き上げて、無理やりディスプレイを剥がす作戦に出ました。
ディスプレイユニットにわずかな浮きが生じたので、すかさずピックを差し込み、なんとかディスプレイの剥離に成功。ここまで軽く1時間を消費してしまうという大苦戦でした。
ピックを側面に通しましたが、出てくる接着剤の多いこと。このiPhone 7を製造したFoxconnの工員、接着剤の分量絶対に多すぎだったと思います……。
右側面をヒンジにするように、ディスプレイを開けられました。なお、右側面はケーブルで接続されているので、慎重に剥がす作業が必要です。
スピーカー&フロントカメラの移植
ディスプレイを取り外します。まずはバッテリーケーブルを保護している金属カバーを取り外します。
バッテリーのフラットケーブルを外します。
続いてメインボードにとりついているディスプレイケーブルを取り外します。
次に、上部スピーカーユニットの分離。上部の金属カバーを外して……
フラットケーブルを取り外します。これで、古いディスプレイユニットが取り外せました。
ディスプレイユニットからスピーカーとフロントカメラを取り外します。まずは金属カバーの取り外し作業。
スピーカーを覆うようについているカメラのフラットケーブルを引き上げて……
カメラとスピーカーが取り外せました。なお、カメラを固定していた透明のパーツも移植して再利用します。
カメラのフラットケーブルは接着剤で貼り付けられているので、クリップを使って慎重に剥がして取り外せました。
スピーカーとカメラ、フラットケーブルを新品のディスプレイに移植。取り外すのと逆の手順で取り付けます。
Touch IDボタンの移植
続いてディスプレイ下部のTouch IDボタンの取り外し。Touch IDボタンは代替部品とは交換できず流用必須なので、慎重に作業する必要があります。保護している金属カバーを取り外して……
フラットケーブルの取り外し。これもしっかりと接着しているので、慎重に剥がしていきます。
Touch IDボタンはディスプレイ表側へ抜き出して、取り外せました。
新品のディスプレイにTouch IDボタンを移植完了。
スピーカー・カメラ・Touch IDボタンを取り付けて、交換用のディスプレイの準備が整いました。
バッテリー交換
ディスプレイが完成しましたが、せっかく開封しているのでバッテリーも交換します。iPhone 7の純正バッテリーは1,960mAHですが、Amazonでは2200mAHを超える大容量のバッテリーが安価で売られています。交換するのだから、すこしでも性能アップをと思い、以下の容量2380mAHの商品を購入してみました。
シンプルなパッケージ
中には工具類。ちなみに工具類は、ディスプレイ同封のモノよりずっと質が良く、こちらを使っていればもしかして画面が粉砕しなかったのかも……と感じてしまいました。
バッテリーの交換作業。まずはTaptic Engineを取り外します。
次に、バッテリーの接着ストリップを剥がし、白色の粘着テープを引っ張って剥離します。
純正バッテリーが取り外せました。
バッテリー&ディスプレイ取り付け
交換用のバッテリーを取り付けて、フラットケーブルをメインボードに接続。さらに、ディスプレイのフラットケーブルも取り付けて……
上部のカメラ用フラットケーブルも接続して……
ディスプレイをはめ込み、最後にビスを留めて完成!
電源ONで無事、画面が表示されました。ちなみにこのディスプレイ、かなり青みが強く、色が薄いようです。
バッテリーの状態はもちろん100%に復活。
悪戦苦闘すること2時間で、iPhone 7のディスプレイとバッテリーを交換できました。これであと2年くらいは使えそうです(使わないんですけどね……)
~追記~
レビューした液晶ディスプレイですが、サクラレビューを募集していました。
Amazon出品者からサクラレビューの依頼があったので、辛辣な批判の投稿&☆1つをつけてみた【レビュー】 – TECH-SURF