仮想通貨マイニング用に古い自作PCを活用してみた【マイニング暖房大作戦⑤】

仮想通貨のマイニングで発生する熱を暖房代わりにし、部屋も懐も温めようという「マイニング暖房大作戦」の第5回目。前回でマイニングのソフトウェアの設定がひとまず完了し、日々マイニングしつつ部屋を暖めています。そもそもマイニングのためには、専用のマシンが必要ということで、今回はマイニングPCについて設計やコストを検討します。すでにRyzen 9 3900X+GeForce RTX 2070 Superのマシンでマイニングを行っているのですが、別の部屋も暖めようと考え、古い自作PCを再利用することで2台目のマイニングPCを作成してみました。

【これまでのマイニング暖房大作戦】

仮想通貨マイニングで暖房代をゼロにできるのか、やってみた【マイニング暖房大作戦①】 – TECH-SURF

仮想通貨マイニング用に仮想通貨ウォレットを作成【マイニング暖房大作戦②】 – TECH-SURF

仮想通貨のマイニングプールに登録&マイニングソフト「minerstat」を設定する【マイニング暖房大作戦③】 – TECH-SURF

仮想通貨マイニングの効率を高めるべくMSI AfterburnerでGPUをチューニングする【マイニング暖房大作戦④】 – TECH-SURF

グラフィックボードの調達

自作PCを使って仮想通貨マイニングを行うときに、最も重要なパーツはグラフィックボード(GPU)です。マイニング自体はCPUでも可能ですが、並列演算が得意なGPUに比べるとハッシュレートは圧倒的に劣るので現実的ではありません。また、CPU内蔵GPUでもパフォーマンスが低いので、素直にグラフィックボード(dGPU)を使うのが鉄則です。

マイニングの取れ高を左右するハッシュレートは、高性能GPUほど高いものですが、仮想通貨相場上昇に伴うマイニングブームによって、グラフィックボードの枯渇は激しく、なかなか新品は手に入りません。そして、なんとか手に入れられる最新のグラボは、マイニング性能に制限をかけたゲーム専用のLHRモデルに限られます。LHRモデルはその名の通りハッシュレートを低く抑えた仕様になっており、電気代がかさんで赤字になるのが関の山です。

そこで、LHRモデルの存在しない旧GeForceの20シリーズや10シリーズの中古グラボが、入手性の面でも費用の面でもお手軽です。私は冬の暖房のためにマイニングを行うため、温かくなる春先には手じまいします。そのときには当然、グラフィックボードは売却する予定で、実質的に必要なコストは購入金額と売却金額の差額なので、実際のところはグラボ枯渇状況が改善していなければ、それほど費用はかからないだろうと予想しています。

11月上旬に、中古のグラフィックボードを求めて大阪・日本橋にやってきました。購入したお店はパソコン工房です。

中古のZOTACのGeForce GTX 1070が、3万5178円でした(マイニングを手じまいする来春に、この価格に近い価格で売れたらいいな)

マイニングマシン用のPCケース選定

2台目の仮想通貨マイニングマシンは、グラフィックボード以外は手元にある古い自作PCを再利用します。幸いなことに、マイニングにはGPU以外はそれほど高い性能を求められないため、古いPCであっても十分使えます。ただし、GPUをフルロードするため冷却性能は重要で、できる限り広い中身をもちエアフローにも優れたPCケースが望ましいと思います。

そこで、ケースはAntec Mini P180にしました。このケース、mATX規格にもかかわらず、ATXサイズのミドルタワーくらいの大きさがあるのですが、個人的に非常に思い入れのあるケースです。もうすぐ自作歴20年になる私が、過去に最も愛用してきたケースの一つが、このMini P180でして、いまだに使い道もないのに2台もクローゼットに眠らせているほどのお気に入り。この度マイニングPCとして、6年ぶりに再利用できることになり、感慨無量です。

Mini P180のサイドパネルを開けると、懐かしいマシンが現れました。

ホコリまみれのマザーボードを取り出しました。ちなみにマザーボードは、「GA-EG45M-DS2H」。CPUソケットはLGA775、メモリはDDR2です。GIGABYTEらしい青いカラーの基盤にカラフルなスロットやヒートシンクが懐かしい。さすがにマイニングPCに高い性能はいらないとはいえ、Windows 10が動くのか怪しいレベルなので、このシステムは使いません。

電源もほこりだらけ。

電力効率が悪そうな電源は仮想通貨マイニングには向きません。電気代がかさんでしまうので。電源もリプレースします。

ケース内部のホコリを、ウェットティッシュで丁寧にふきとりました。

ファンも全部クリーニングしておきました。

マザーボード+CPU+メモリ調達

さて、別のマシンから中身を調達しようと思い、白羽の矢が立ったのが、Antecの小さなマシン。かつて、サーバーにしていたマシンですが、構成は覚えていません。

バックパネルにUSB3.0ポートが見えるので、比較的新しそう。期待できます

中味を取り出すと、ケースファンに干渉するためにファン部分をごっそりもぎ取ったIntelマシンが現れました。マザーボードは「ASUS H87I-PLUS

CPUはPnetium G3258でした。サーバー用途なので省電力のPentiumを使っていたようです。

メモリはDDR3でした。このElixirのメモリ、何枚買ったかろうか。とりあえず、マザーボードとCPUとメモリは使えそうです。

CPUクーラー調達

次はLGA1150に適合するCPUクーラーの調達。押し入れをあさっていると、 SCYTHEの手裏剣が出てきました。

が、なんとIntel用のクリップを紛失していました。AMD用はあるのに……。さすがに手裏剣を使うためにAMDシステムに入れ替えるわけにはいきません。

意外にもIntel系のCPUクーラーをストックしておらず、やっとのことで見つけたのが、コルセアのケース「Obsidian 650D」の中にマザーボードに組付けられていた簡易水冷クーラー「CORSAIR H50」。今や主流になった簡易水冷の走りのモデルです。こちらも懐かしい。

取り外すと、ラジエーターにがっつりついたホコリに絶句。一体、過去の自分は何をやっていたのか?(というかどれだけ埃っぽい部屋に住んでいたのだろうか……)

さらに、SSDとして「Crucial M4 64GB」を発見。64GBとはいえ、いまや貴重なMLCモデル。Windows 10を入れるだけなので、容量はこれで事足ります。とりあえず、マザーボード+CPU+メモリ+CPUクーラー+SSDと、中身がそろいました。

グラボ・電源組み込み

Mini P180に組み込み。Mini-ITX規格なので作業は楽々でした。

いよいよパソコン工房で買ってきた「ZOTAC GeForce GTX 1070 Mini」の取り付け。

しっかりしたバックパネルでした。

Mini P180は中が広々としているので、ショートサイズのグラボの取り付けも楽勝。

しかし、この時点で初めてラジエーターの出っ張りが干渉し、Mini P180のサイドパネルが閉まらないことに気づきました。

ラジエーターの向きを変更することで、何とか干渉は回避できました(あー、めんどくさい)

最後に電源。電力効率の良い「80+GOLD」以上の電源を探していると、450Wのものが見つかりました。

ENHANCE製のようです。GTX1070を1枚の構成なので、450Wで十分足ります。

苦労しましたが、自宅に眠っていたパーツを使いまわすことで、マイニング用PCが完成しました。

<構成>
CPU:Intel Pentium G3258
CPUクーラー:CORSAIR H50
マザーボード:ASUS H87I-PLUS
メモリ:Elixir DDR3 8GB×2
グラフィックボード:ZOTAC GeForce GTX 1070 Mini
SSD:Crucial M4 64GB
電源:Enhance 450W 80+GOLD
PCケース:Antec Mini P180

眠っていたPCパーツを使いまわしたので、追加でかかった費用はグラフィックボードの3万5178円のみでした。

マイニング暖房大作戦は、まだまだ続きます。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください