弟のPCは私が作ったいわゆる自作PCですが、「セキュリティソフト『ESET』の3年更新の時期が来た」との連絡を受けました。3年5台分がAmazonで4980円で販売されていましたが、「Windows 10のWindows Defenderはかなり優秀だから、もうウイルス対策ソフトは不要では?」と聞いたら、なんと今だにWindows 7を使っているという返答でした。無料のアップグレード期間があったのに私が放置していたため、Windows 7難民になっていたようです。システムも古臭かったので、これを機に小さなPCに変えてあげようと手元のPCを探したところ、作っただけでまったく使っていないAsRockのZ68チップセット搭載機がありました。Sandy Bridge世代のCore i5が搭載されているので、オフィススイート用PCとしてはスペックも十分だろうと、弟用にセットアップすることにしました。
ケースはLianLiの「PC-Q09」。スリムタイプのBD/DVDドライブを搭載できますが、現状は光学ドライブなし。
マザーボードはAsRockの「Z68M-ITX」。なお、背面のケーブルは、USB3.0を全面ポートに引き込むためのもの。そういえば、当時のケースにはUSB3.0ヘッダーピンに対応していないものが一般的でしたねぇ……。
CPUはIntel Core i5-2500Tという35Wモデルを搭載。CPUクーラーはリテールクーラーを使っています。メモリはDDR3-1333 4G×2=8GB。
Windows 7 Pro→Windows 10 Proにアップグレードしておいた記憶があるPCですが、起動せず。仕方なくWindows 10のインストールUSBでクリーンインストールを試みたものの、なぜかドライブが容量0MBと表示されてしまい、フォーマットやボリュームの削除が全くできない状態。当然、Windows 10 Proをインストールすることも不可能です。
理由を探ろうとストレージを取り出すとCFDの480GBのSSDが搭載されていました。
どうやらこいつのデータが壊れているようです。長期間通電しなければSSDはデータが揮発してしまうと聞いたことがあるのですが、たかだか2年くらいでデータが壊れるなら大問題ですが……。
デスクトップPCを使ってSSDの状態を読もうとしましたが、SATAで接続しても、ケースに入れてUSB経由で接続しても画面がフリーズしてしまいます。どうやら本格的にデータが壊れている模様。ということで、試行錯誤の末に適当なHDDのデータをそっくりそのままコピーしてみるという作戦に出てみました。使ったのは日本では玄人志向ブランドからリリースされた「KURO-DACHI/CLONE/U3」というPCを使うことなくSATAストレージをコピーできるという機械です。
コピー元のストレージはSSDより小さい480GB未満である必要があります。最初に転がっていた80GBのHDDデータを丸ごとコピーしたところ、エラー修復できない状態でした。運悪くコピー元のHDDも壊れているという(笑) 次に320GBのHDDをコピーすると、こちらはしっかりと認識してくれました。もとはLenovoのノートPCのHDDだったようです。
しかし、「OEMパーティション」が、Windowsのディスクマネージャからはどうやっても削除できない状態。
そこでフリーソフトの「EaseUS Partition Master Free」を使ってボリュームを削除してみました。
念のため「シンプルボリューム」を作成してから、作業を適用。無事、SSDをフォーマットすることに成功。データの壊れたSSDのフォーマットに軽く3時間は使ってしまいました。
Windows 10がリリースされた当時に作ったインストールUSBメモリ用のISOファイルを、これを機会に再度ダウンロードしなおしました。すると、インストール時にMicrosoftアカウント情報や電話番号、生年月日の入力が避けられないなど、結構、インストール方法が変わっていてびっくりしました。Windows Updateの時間が短くて済むのはいいのですが、煩わしい設定を強制する変更はよろしくないですね。Microsoftももう少しユーザーフレンドリーになってもらいたいものです。