第1世代Ryzen「Ryzen 7 1700」から第3世代Ryzen「Ryzen 9 3900X」へ、旧チップB350搭載のMSI B350 TOMAHAWK(トマホーク:通称トマホ)で載せ換えることを計画中です。販売解禁日当日の朝に、ドタバタと大慌てで準備していますが、8コア/16スレッドのRyzen 7 1700から12コア/24スレッドのRyzen 9 3900Xへの換装でどれくらい性能がアップするのかを調べるために、まずは現状のベンチマークスコアをとっておくことにしました。
CPU性能を調べるためにベンチマークソフトを使うのは一般的ですが、あくまでこれは参考値。自分の利用シーンでどれくらい性能アップを果たせるか(実感できるか)が大切で、ベンチスコアだけ上がってもまったく意味はないですよね。私の場合、RyzenマシンはH.264やH.265を使った動画エンコードが最も重要な項目なので、実際にエンコードしてどれくらい性能がアップしているのか(具体的にはエンコード速度が上がるのか)を比較する必要があります。
なお、比較元となるRyzen 7 1700の環境ですが、基本的にはトマホ(最新のBIOSバージョン7A34v1M)の定格状態で、CPU設定はフルオート。ただし、メモリ設定がデフォルトではクロックが2133MHzになってしまうので、メモリクロックのみ2667MHz(DDR4-2667)に指定して、各種ベンチマークを計測することにしました。
◆1:ベンチマークスコア
CPU性能を測定するベンチマークソフトは定番のCinebenchを使うことにします。投稿時点ではCinebench R20というR15の後継バージョンが登場していました。R15とはスコアの比較が直接できないのですが、Ryzen7 1700とRyzen 9 3900Xの相対的な性能変化は比較できるので、最新バージョンのR20を利用することにします。
Cinebench R20 – MAXON | 3D FOR THE REAL WORLD
Cinebench R20をインストールします。画面下の「Downloading Directly from Maxon」をクリック。
「Windows」版をクリック。ダウンロードしたZIPファイルを解凍し、中のexeファイルを実行すればCinebenchが起動します。
「Run」ボタンをクリックすればベンチマーク計測が始まりますが、シングルスコア/マルチスコアの両方を測定するには、画面左上の「File」→「Advanced benchmark」にチェックを入れて、「File」→「Run all selected tests」をクリックする必要があるのは注意です。
ベンチマーク計測開始
マルチ→シングルの順でテスト終了。
結果はマルチスコアが「3164」
シングルスコアは「362」で、Ryzen 7 1700Xのほんの少し下という想定通りのスコアになりました。これらのスコアがRyzen 9 3900Xに換装することでどれくらいアップするのか、楽しみです。
ちなみにマルチスコア計測時のシステム全体の消費電力は140Wでした。
◆2:エンコードスコア
私のもっとも重要な要素である「動画エンコード性能がどれくらい伸びるのか?」は、普段使っているエンコードソフトウェアであるペガシス「TMPGEnc Video Mastering Works 6」を使って、実際にスコアを比較することにします。
取り急ぎ、1440iの放送データ(TSファイル)3本を、x264コーデック/1パスVBR平均5.5Mbs/インターレース解除60fps化/音声192Kbpsという条件でエンコードしてみました。なお、普段はCPU負荷を100%MAXにするため2本の動画を同時エンコードしていますが、今回はテストということで1本ずつのエンコード。そのため、CPU16スレッドの負荷はおおむね80%程度にとどまっています。
ちなみに1本の動画をエンコードする際のシステム全体の消費電力は132Wでした。
動画エンコードを仕掛けたので準備は完了。帰宅までにはエンコードは完了しているはず。無事、Ryzen 9 3900Xを購入できたらそれぞれスコアを計測しなおし、性能を比較する予定です。そろそろオリックス×ソフトバンク戦観戦のため京セラドーム大阪に向かうとするか。延長でRyzen 3000解禁時刻に遅れて買い逃す……ということがないようにせねば。
~追記~
見事、日本橋の争奪戦を勝ち抜き、Ryzen 9 3900Xをゲットしました。さあ、夕食を食べたら組む♪
~続き~
【悲報】MSI B350 TOMAHAWK(トマホ)では12コア/24スレッドのRyzen 9 3900Xが動きませんでしたTT【解禁日速攻レビュー】 – TECH-SURF