たった270万円で建てられる住宅、ホームレス支援に活用予定

家を持たないホームレスを支援するために、アメリカの大学生が建築コストが2万5000ドル(約270万円)で工期も極めて短く抑えられるスモールハウスを考案しています。シェルターのような外観とは裏腹に、バス付きでオシャレなインテリアになっています。

ロサンゼルスでは路上生活者が約4万7000人もいるとのこと。これらの人は、路上生活のため職に就けず、困難な状況から抜け出せないという悪循環に陥っています。アメリカの南カリフォルニア大学で建築を学ぶ学生たちが、ホームレスに簡易な住宅を与え、社会復帰を支援しようと、低コストなスモールハウスをデザインしました。

Homes for Hope」と名付けられた住宅。ワンルームタイプの内部は、ベッド、机を置くことができ、収納やバスルーム(シャワールーム?)も完備しています。

92平方フィート(約8.5平方メートル)とコンパクトな住宅は、2万5000ドル(約270万円)と、非常に低コストで建築可能だとのこと。

南カリフォルニア大学の学生11人は、すでにプロトタイプを完成させています。

「Homes for Hope」は2階建てとしてスタックすることも可能。学生たちは地元の非営利団体「Hope of the Valley」と協力して、30軒の「Homes for Hope」をロサンゼルスの空き地に配置して、ホームレスの生活支援を行うプロジェクトを推し進めています。30軒の「Homes for Hope」の製造にかかるコストは100万ドル(約1億1000万円)で、たった2週間の工期で完成するそうです。

ロサンゼルスのようにホームレスが社会問題になっている地域は多いので、南カリフォルニア大学の学生が進めるプロジェクトの社会的な価値は非常に高そうです。このようなスモールハウスはホームレスだけでなく、被災地での仮設住宅にも応用できそうです。トレーラーで運べるサイズにすれば、移動させることも十分できそうで、応用の範囲は広そうです。

Source:Business Insider