ネット通販最大手のAmazonが時価総額でウォルマートを抜いて世界最大の小売店になったのは2015年のことでした。それから約2年たって、Amazonとその他の小売店との差は、取り返しの付かないレベルにまで開いてしまったようです。
Mark J. Perryさんが、2017年3月27日時点における、アメリカの主要な小売店5社(注:CVSはコンビニ業)の時価総額を示す図を投稿しました。1位のAmazonの時価総額は4050億ドル(約45兆円)。この数字は、Amazon以外の上位5社を合わせた4110億ドル(約46兆円)とほぼ同じ。束になってようやくAmazonと対等というわけです。
Amazon’s Market Cap ($405 billion) is approx. equal to the combined value of Walmart + Target + Costco + Best Buy + CVS = $410 billion pic.twitter.com/DPSDLmeCru
— Mark J. Perry (@Mark_J_Perry) 2017年3月27日
もちろん時価総額だけがすべてではありませんが、企業規模や市場における「強さ」を推し量る基準としては十分参考になります。市場はAmazonをそれだけ高く評価しているということですから。
なお、Amazonが初めて時価総額で首位に立った2015年第2四半期決算の発表時点では、Amazonの時価総額は2670億ドルでウォルマートは2335億ドルでした。それから2年経ってじり貧のウォルマートと成長著しいAmazonとの差は、とてつもなく大きなものになったようです。
ちなみに、Amazonのこの2年間の成長を物語るものとして、有料のPrime会員数の伸びを挙げることができます。Statistaによると、この2年間でAmazonはPrime会員数を約2倍に伸ばしたとのこと。日本のプライム会員の年会費が3900円なのに対してアメリカのPrime会員の年会費は99ドル(約1万1000円)なので、このPrime会員数の伸びはAmazonの勢いを象徴するものと言えそうです。
メモとして本日2017年4月27日13時40分時点でのAmazonの株価をのせておきます。株価は909ドルで時価総額は4346億ドル(約48兆3000億円)でした。