いよいよ2019年6月にもZen2マイクロアーキテクチャの第3世代Ryzen CPUが登場する見込みです。12コア/24スレッドのCPUの登場が濃厚な第3世代Ryzenを、現在メインPCとして運用中の第1世代Ryzenマシンに導入する予定ですが、そうなるとRyzen 7 1700が余ってしまいます。おそらくのちに名機(名CPU)と呼ばれることになるであろうRyzen 7 1700を隠居させるには惜しいということで、Mini-ITXケースに入れて運用することを計画しています。
パーツ選びについてはすでに投稿済みです。
「Zen 2」世代のRyzen 3000シリーズ登場に備えて第1世代Ryzenをサブマシンに流用する構想に着手 – TECH-SURF
ということで、GWの10連休を利用して、Ryzen 7 1700用のセカンドPCを仮組することにしました。実はパーツはすでに買いそろえていたので、あとは組むだけです。
前回の構想から大きく変更した点1はPCケース。当初、候補に挙げていたPC-Q21では窒息気味でRyzen 7 1700の性能を発揮できないおそれがあることと、わざわざCPUクーラーまで買い替えなければいけないということで没に。デザインが大好きなRyzen純正CPUクーラー「Wraith SPIRE」を利用するためにももう少しゆとりのあるケースをということで再検討した結果、RAIJINTEKの「METIS PLUS」にすることにしました。ドスパラで5k程度という低価格ケースをPayPayでさらに1000円引きという激安で入手できました。
METIS PLUSはヘアライン加工有のアルミ素材で、質感は悪くありません。RAIJINTEKロゴがダサいので、そのうちRyzenステッカーで隠すかもしれません……。
天面には12センチメートルファンを搭載可能。ここは簡易水冷などで重宝しそうなファン設置場所です。USB3.0ポートやマイク/イヤホンジャックも天面に搭載。
左側面はアクリルパネル。マザーボードを180度さかさまに搭載するため、一般的なPCケースとはサイドパネルは逆向きになります。
右側面
背面にも12センチファン搭載。Mini-ITXケースですが、2スロットタイプのグラフィックボードを搭載できます。
前回の構想から大きく変更した点2はマザーボード。B350チップセットの予定でしたが、ASRockの「Fatal1ty X370 Gaming-ITX/ac」が処分特価だったので思わずゲットしてしまいました。Wi-Fi標準対応がMini-ITXサイズでは重宝するかも……。
デザインは黒×赤。くしくも今使っているメインPCのMSI「B350 TOMAHAWK」と似たようなカラーリングです。ゲーミングだとこのカラーコンビが多いですね。
X370なのでOCも想定してVRMは8フェーズです。
ヒートシンクも真っ赤。PCI-Expressスロットも金属で強化されています。
I/O部分。Type-CのUSBポートは残念ながらUSB3.0 Gen1でした。
以前使っていたゴールド電源があったはず……と部屋を探しましたが見当たりません。よく見ると、以前のメインPCだったケースに搭載されたまま。というか、すぐに復活させられる状態で放置していたのをすっかり忘れていました。
簡易水冷の下にはたしかIntel Core i5-2500Tが搭載されているはず。チェックすることなく目当ての電源のみ取り外します。
外れない!?と焦りましたが、裏配線で固定されていたというオチ。
取り外せましたが、ホコリまみれ。ウェットティッシュできれいにしておきました。
そして、Ryzen 7 1700の移植。まだRyzen 7 3000シリーズ発売前なので、当然、メインPCで利用中なのですが、仮組み(兼初期不良チェック)のためにCPUを取り外さなければなりません。私は放送波番組の録画&エンコードをほぼ24時間体制で行っているのですが、録画まで3時間の間隔が空いたタイミングを見計らって、メインPCの分解作業を行うことになりました。ケースはスペースにゆとりのある巨大な「Raven 2」ですが、CPU換装は憂鬱な作業です。2台のPT1に付けている8本の同軸ケーブルを取り外すのがおっくうで……。
3時間のタイムリミットということで手早くやります。取り外す直前にエンコードでCPUグリスに熱を入れていたのでスッポンすることなくCPUクーラーの取り外しに成功。以前CPUクーラーを換装したときにはマザーボードまで取り外す必要があったので覚悟していましたが、クーラー脱着だけならマザーボードの取り外しは不要でした。これで時間が大幅に短縮され、作業に余裕ができました。
取り出したRyzen 7 1700をFatal1ty X370 Gaming-ITX/acに移植。仮組みと簡単なチェックだけなので、グリスはそのままです。
Amazonでkonozamaを食らった激安メモリ「DDR4-3000 4GBx2枚 HyperX Predator」を使う時がついにやってきました。
いかついヒートシンクは黒色。
純正クーラーWraith SPIREと干渉せずに一安心。
んで、ケースにマザーボードを収めます。
まずはバックパネルの装着。これだけは絶対に忘れてはいけない重要工程ですよね。
意外とスペースはある模様。リアファンとも干渉しませんでした(^^)
けっこうギリギリでしたが……。セーフ。
電源を取り付けるために、ゴム製の足を取り外します。
ケーブルが結構邪魔で取り付けには苦労しました。これは(セミ)モジュラー式でないといけないかも……。
延長コネクタは無理やり取り回しました。結構ストレスがかかっている……。とはいえ電源ファンの向きから仕方なし。
くっそ面倒なピンはめ。狭すぎ&暗すぎ……。
次はグラボの装着。プラスチックのカバーを取り外したらスロットにアクセスできます。
1か月くらいしか使わなかった「Nitro RX460」。ホコリ一つついていない美品を再利用します。
が、入らない。METIS PLUS自体はデュアルファンのグラボを取り付けられる設計になっていましたが、電源ケーブルのジャングルが邪魔でどうしても入れられませんでした。残念。
メインPCにはMini-ITXサイズのGeForce GTX1050Tiのグラボが挿さっていたので、迷うことなくこれと入れ替えることにします。
こちらもホコリが少ない美品状態。というか、CUDAエンコード以外に使わないので、普段ファンは回っていないことが多いからだと思います。
無事、グラボの装着に成功。
作業をしていて感じましたが、リアファンが邪魔。最初に取り外しておくんだった……。
CPU4ピンと24ピン電源ケーブルを装着して、最小構成での組み立て完了。
電源ON
METIS PLUSの電源ボタンは白色LED仕様のようです。
無事、BIOS画面を拝めました。ということで仮組み&初期不良チェックは完了。次回は、Ryzen 3000シリーズ購入後に、本組みすることになります。
~おまけ~
そして、メインPCに戻すべくRyzen 7 1700を取り外している最中に気づいてしまいました。SSD用のM.2.スロットがマザーボード背面にあるということを……。結局、次も最初からやり直しということを……ort