アウトランダーPHEVから「テスラ・モデル3 パフォーマンス」に乗り換えました。次期モデル3(コードネームHighland)が登場する目前ですが、知人がテスラ・モデルyへの乗り換えの機会に話があり、うっかり乗ってしまいました。うっかり乗ったのはこのクルマにFSD(フルセルフドライビング)ケイパビリティという自動運転を可能とするアップグレード権がついていたから。どんなクルマなのか外観など簡易レビューをしておきます。
外観
テスラの躍進をささえたセダンタイプのモデル3。私が譲り受けたのは日本に導入された最初期の2019年モデル。グレードは最上位のパフォーマンスで、0-100km/hが3.4秒というとんでもない加速がウリになっています。
全長4,695mm×全幅1,850mm×高さ1,445mmと、高さ以外はアウトランダーPHEV(GG3W)とほぼ同じくらいのサイズ。ただし、最低地上高は140mmと、SUVに比べると当然ながら低くなっています。
リアビュー
「DUAL MOTOR」のエンブレム下にある赤いラインがパフォーマンスの証。
純正のパフォーマンススポイラーはドライカーボン製。中華製のアフターマーケット品とは、質感でもまったく違います。
ホイールは20インチ8.5J。ブレンボ製のキャリパーは、パフォーマンスのみ赤仕様になっており、RWDやロングレンジなどの他のグレードとは、見た目でも差別化されています。
タイヤサイズは前後ともに235/35R20。この扁平率だと、ホイールのガリ傷は避けられないようです。
フロントのフォグランプ。車体カラーがブラックだと、ほとんど目立ちません。
丸いのは超音波センサーUSS。テスラはカメラの映像のみで自動運転を行うテスラビジョン構想のため、2023年のモデル3/YではUSSが排除されたモデルも出荷され始めていますが、直近では再びセンサーに頼ることになるのではともいわれています。どちらにせよ、センサーがあるほうが安心感はありますね。
後付けされたマッドガード。格好悪いので取り外す予定です。
流線形のドアミラーですが、風切り音が避けられないような形状です。
フロントフェンダー横のカメラ。2020年以前のモデルにはテスラロゴが入れられてます。
Bピラーにもカメラ。
トランク下部にもカメラ。フロントガラスの3眼と合わせて計6個のカメラで周囲を把握し、自動運転を行います。
個人的にモデル3で最もお気に入りなのが、この角度のリアビュー。
サイドのボリューム感あるシルエットがカッコいい。
ちなみに給電ポートはテールランプ左にあり、スマホで開くことができます。
ルーフは2枚のガラスで構成されています。
内装
内装は15インチのディスプレイ以外はボタン類もなく、いたってシンプル。
小径のステアリングホールはかなり太くて握りにくく、正直扱いづらい部類に入ります。ラインが入り分割しているのが前期モデルの特徴。ヨークハンドルに変えるか検討中。
ダッシュボードはすっきりしています。ちなみに手前のラインがエアコンの吹き出し口です。
パフォーマンスのみのアルミペダルカバー。ゴムが滑りやすいので、アフターマーケット品に変えるかも。
巨大なディスプレイ。インフォテイメントの秀逸さがテスラの大きな特長です。
パフォーマンスモデルなのでトラックモード搭載。前後の駆動配分を自由に設定できるので、AWDですがドリフトも可能です。
ピアノブラックのセンターコンソール。指紋汚れが目立ちやすいので、マットに変更する予定。
モデル3のミラーはかなり小さめです。とはいえリアまわりはカメラ映像で補足できるので、大きな問題はなさそう。
天井にはオプションのバイザーが備わっていました。夏の日差し対策はこれでばっちりです。
ドアの取っ手にあるのが解除ボタン。電動式で押すとドアが少し開きます。
リアシートはかなり横幅が広く座り心地は良好。足元がフラットなので、中央席の人も快適に乗れます。
センターコンソールにはエアコン吹き出し口とUSB(タイプA)が2個。ここにディスプレイを搭載するか検討中。
セダンタイプでトランクは見えず。
「フランク」と呼ばれるフロントのラゲッジスペース。小型のスーツケースくらいなら入りそうです。
前期モデルはフック付き。
リアのトランクスペースは、このサイズのセダンにしては驚くほど広々しています。
パネル下の収納スペースはかなりの深さで、収納量は大きいといえます。
フルセルフドライビング ケイパビリティ
このクルマを購入した最大の理由は、フルセルフドライビング ケイパビリティが搭載されているからです。フルセルフドライビング ケイパビリティは2023年6月時点で87.1万円のオプションで、新車購入時だけでなく、テスラアプリからいつでも購入することができます。フルセルフドライビング ケイパビリティはテスラがいつか実現するフルセルフドライビング機能へのアップグレード権で、単にソフトウェアアップデートを受けられるだけでなく、場合によってはハードウェアの変更まで保証されるという”権利”であり、非常に高額になっています。しかし、日本では法規制の問題もあり、実質、ほとんど性能向上はないのが現状です。
フルセルフドライビング ケイパビリティのオプションは実現できる機能が増えるにつれて値上げしてくことをイーロン・マスクは明言してます。すでにベータ版FSD11.4が登場し、自宅車庫から目的地まで高速道路も含めた自動運転が可能なアメリカでは、2023年6月時点でフルセルフドライビング ケイパビリティの買取価格は1万5000ドル(約200万円)とかなりの高額。日本でももし法規制の問題をクリアでき自動運転機能が追加されれば、フルセルフドライビング ケイパビリティのオプション価格は200万円になってもおかしくないということです(巨大な国内自動車メーカーのロビー活動があるので、まず無理かなぁ)
要改善あれこれ
お友達価格で譲ってもらったモデル3ですが、問題のある箇所が多い状態です。これらはすべて改修しブログに投稿する予定ですが、現状把握を行っておきます。
まず気になるのがヘッドライトのくすみ。うろこ模様の汚れも固着しているので、しっかりと磨き上げてコーティングを行う必要がありそうです。
前期モデルのモデル3のドアモールはアルミタイプですが、とにかくこのモールの白さびがひどい。
BMWなどの欧州車でもアルアルですが、日本の環境ではアルミモールだとこのような白さびに悩まされることになります。これはペーパーで削り落とす予定。
サイドステップに無数の傷。
前オーナーは高速道路の利用が非常に多かったため、バンパーなどの飛び石による傷が多数あります。個人的には飛び石による傷はまったく気にならないタイプなので、ここは放置の予定。
ドアノブ回りの傷がひどい。コンパウンドを半端にかけたようです。傷自体は浅いので磨きでとれると思います。
フロントガラスにビー玉大の傷。飛び石を食らったようです。場所的に車検は大丈夫かもしれませんが、気分が悪いのでこれは補修します。
外装に難ありとはいえ、走りは抜群のモデル3パフォーマンス。今後は手を加えつつ、仕上げる予定。その様子はブログで書いていこうと思います。