2023年2月10日~12日にインテックス大阪で開催されているカスタムカーの祭典「大阪オートメッセ2023」に、なんとも可愛い小型のEVモビリティが展示されていました。製作したのはスタートアップのKG Mortors(KGモーターズ)。開発責任者に話を聞くと、近い将来来るであろう小型モビリティの世界が想像できました。
大阪オートメッセ2023 / ひろげる・つなげる・クルマのワクワク
https://www.automesse.jp/
黄色カラーが良く似合う小型のEVモビリティ「Minumum Mobility Concept(ミニマムモビリティコンセプト)」。開発したのは広島に拠点を置くスタートアップKGモーターズ。
コンセプトはポラロイドカメラとのこと。
第一種原動機付自転車規格のいわゆる「ミニカー」です。シンメトリーのデザインは、ぱっと見では前後がどちらかわからないほど。PMSMモーターで定格出力は0.59kW(ピーク出力5kW)。LifePo4リチウムイオンバッテリーの容量は7.5kWhで、AC100Vで約5時間で充電可能だとのこと。どこでも電源が取れるAC100V仕様というのがミソですね。発売は2025年を予定しており、目標価格は税込100万円です。
シンプルなデザインで、ほんとうにキュート。若者からお年寄りまで幅広い年代層に受け入れられそうです。
タブレットのような14インチの4Kディスプレイを搭載。
リアの収納スペースは意外と大きく、縦方向の2座にできないのかと尋ねると、ミニカー規格に収めるため一人乗り仕様だそうです。ミニカー規格の制限はあるものの、その分、車検ナシの原付登録というコストメリットは大きいですね。
大きなダッシュボード下にはエアコンユニットを搭載。ミニカーとはいえ、エアコン付きなのでかなり快適に走れそう。エアコン使用時でも100kmの航続距離を目指しているそうです。
ルーフはポリカーボネート。「劣化した場合、簡単に交換できればかなりうれしい」と伝えておきました。
開発の様子などをYouTubeで発信しており、技術者やサポート企業などの協力者を集めるのに奏功しているとのこと。KGモーターズの開発メンバーは15人ですが、サポートメンバーは100人近くになっているそうです。マーケティングやPRだけでなくリクルーティングにSNSを活用するなど、令和のスタートアップらしい手法に感心しました。
モビリティの常識を超えろ!理想のEVはオレたちが作る – YouTube
代表の楠一成さん(右)とマーケティング担当の横山文洋さん(左)
「表情が固いです……。」と伝えると、笑顔がこぼれました。
Minumum Mobility Conceptは2025年の発売を目指して目下、開発中で、現在、2カ月間のベータテスターを募集中。リース料は1か月1万円で募集人数は100人です。すでに応募が殺到しているそうですが、気になる人は、以下のサイトから申し込めます(私も申し込みます)
MONITOR
https://hunfooli.jp/monitor/