2019年夏にAMDはZen2マイクロアーキテクチャを採用する第3世代Ryzenをリリースします。12コアのRyzen 7の登場も期待されるRyzen 3000シリーズのプラットフォームは引き続きAM4ということで、第1世代Ryzen(Ryzen 1000シリーズ)のシステムをそっくりそのまま流用することができます。マザーボードのBIOSアップデートだけでRyzen 3000シリーズCPUに乗せ換えることが可能ということで、私も2年半ぶりにメインマシンの「Ryzen 7 1700」を8コアor12コアのRyzen 7 3800(?)に換装予定です。すると当然問題となるのが不要になったRyzen 7 1700の行く先。ジサカーであればもう1台組むのがデフォということで、そろそろRyzen 7 1700を活用する構成を練ることにしました。
まず、現在のメインマシンの構成は以下の通りです。私は動画エンコードが主で、ゲームはOverwatchあたりの軽いFPSをするだけなので、ほぼ2年近く構成を変えることなく安定運用中です。
CPU:AMD Ryzen 7 1700
マザーボード:MSI B350 TOMAHAWK
メモリ:Corsair VENGEANCE DDR4-2666 8GB×2(CMK16GX4M2A2666C16R)
SSD:KINGMAX Zeus PX3280
HDD:Seagate 4TB(ST4000DM004)
グラフィックボード:MSI GeForce GTX 1050 Ti 4G OC
電源:Enhance 800W(GOLD)
ケース:Silverstone RAVEN 2
エンコード能力がアップすればOKということで、私はマザーボードは新規購入せず、Ryzen 3000 CPUのみを購入して、現システムを基本的には維持する予定です(場合によっては、グラボをGTX 1660か中古のGTX 1070あたりにするかも……)。ということで、お役御免となるのはCPUのRyzen 7 1700のみです。
Ryzen 7 1700はiGPUがないのでグラボが必要になりますが、PCを組んだ当初使ったSapphire NITRO RADEON RX 460 4G GDDR5が手元にあるのでこれを使います。メモリもAmazonでkonozamaをくらった挙句に激安価格のままで到着して放置しているPC 3000 8GBのメモリがあるのでこれを流用。電源は、以前のメインマシンで使っていたAntecの80PLUS Platinumのものがあるので使えそうです。そんな状況なので、新たに追加購入するのはマザーボード、ストレージ、ケースのみでいけそうです。
・ストレージ
SSDはM.2タイプのものをチョイスする予定。サブマシンなのでQLC NANDでも全然OK。メモリ相場は夏までは下げ続けるのが濃厚なので、512GBで1万円未満のものが狙えるかもしれません。場合によっては1TBもありかも……。
・マザーボード
サブPCなので、マザーボードのフォームファクタはMini-ITXでいきます。巨大なRaven 2だけで部屋を圧迫している中で追加するのはなるべくフットプリントの小さなものが良い、という切実な要請からです。きっと、Ryzen 3000シリーズにあわせてX570(?)やB550(?)チップセットのMini-ITXマザーが登場するでしょうが、メインマシンがB350なのに……という感じがしないでもありません。サブPCなのだからなるべく安価なものをということから、現行品の中からチョイスすることにします。第1候補はASRockの「AB350 Gaming-ITX/ac」。IntelのギガビットLANに加えてWi-Fi対応にもかかわらず低廉な価格がよさそうです。
第2候補はMSIの「B450I GAMING PLUS AC」。特段の長所はありませんが、しいて言えばヒートシンクのデザインが好みです。が、TOMAHAWKに続いてまたもやMSIではやや食傷気味。あくまで補欠ということで。
・PCケース
なるべく小さなケースということで探した結果、以下のLian Liの「PC-Q21」が良さそうかなと気になっています。フットプリントがかなり小さくて、サブマシンとして魅力的です。
ただ、見てわかる通りマザーの上に電源がくるレイアウトで窒息気味……。CPUクーラーの高さも60mmまでということでかなり制限されてきそうです。
Ryzen 7 1700は8コア/16スレッドのハイスペックCPUなので、このサイズのケースでは冷却面で心配が出そう。特にCPUクーラーの高さが制限されるPC-Q21ではエアフローの悪さも相まって、夏場にかなり厳しい状況になりそうだとは思います。デザインもよく安いのでいいケースなのですが……。ケースはもう少し検討の余地ありですが、Ryzen 3000シリーズを組むだけでなく、Ryzen 7 1700の流用も楽しみになってきました。
~続き~
第1世代Ryzen「Ryzen 7 1700」を引退させてMini-ITXケースで運用するため仮組みしてみた – TECH-SURF
~追記~
見事、日本橋の争奪戦を勝ち抜き、Ryzen 9 3900Xをゲットしました。さあ、夕食を食べたら組む♪