コインパーキングでうっかり柱にひっかけてバンパーが破損した愛車のテスラ・モデル3。磨きだけでごまかしていましたが、やはりフロントバンパーなので目立ちます。やっかいな修復&再塗装を、実は夏の暑い中、行っていました。あらためて備忘録代わりに投稿しておきます。
格好悪い状態だったモデル3は以下のページから。
膨らんだバンパーを補修
めくれ上がったバンパーは、ヒートガンの熱で溶かして、修復します。
ライトカバーが熱で溶けないように、カバーしておきます。
最後は熱で溶けたバンパーを靴の底で押し込むので、金属のプレートを差し込んだうえで、作業開始。
熱で塗装が浮き出し、樹脂のバンパーがみるみるうちに変形していきます。
ある程度柔らかくなった頃合いで、靴底で踏みつけ抑え込みます。
しばらく待って足を離すと、めくれあがって浮いていた部分を、うまく押し込めました。
横から見てもある程度、押し込めたことが確認できました。接合部分がずれて、鋭利な状態なので……
カッターで削り取りました。これで熱修復は完了。
マスキングを外すと、ライトカバーは溶けてませんでした。
なお、バンパーはフロント下部分も割れていました。
ここは瞬間接着剤で接着することにしました。
研磨
続いて研磨作業。240番の空ペーパーで大まかに削っていきます。
バンパーは結構硬いので、なかなか苦戦しました。120番からでもよかったかもしれません。
最後は800番相当のパッドで研磨します。
続いてパテ入れ。ソフト99のグラスファイバーパテを入れます。
ちょっと雑ですが……パテ盛り完了。
固まったらひたすら空研ぎ
グラスファイバーパテが研げたら、続いて細字。ロックのグレージングパテを使います。
細字パテを研いだところでタイムアップ。翌日から雨の予報だったので、パテが水を吸わないようカバーするために、ラッカースプレーを塗装しておきます。
遠目からはそこまで不細工ではない状態で、一時保存します。
塗装
翌週に作業再開。ラッカースプレー部分を研いで、再度、ロックのパテを入れて仕上げます。素早く乾かすためにヒートガンであぶりました。
サフ入れ。
サーフェーサーもヒートガンで速乾へ。
いよいよ塗装前の仕上げ1000番→1500番の耐水ペーパーで研ぎます。
今回はバンパー全体を塗ることなく、左半分だけで”ぼかし”ます。ぼかす部分をウォッシュコンパウンドで磨きます。SUのウォッシュコンパウンドは、時間がなければこれだけで下地作りができる超優れものです。
時間がないので雑なマスキングですが、一気に研ぎました。
準備万端。ようやく塗装へ。
しかし、手持ちのテスラの黒(PBSB)の塗料が微妙に足りないため、下地は再びラッカースプレーを使って、塗料を節約することにしました。
下地をしっかり作っているので、スプレーでもまずまずみられる出来。
ガンで塗装。まだまだ腕のない私にはぼかし塗装は無理。塗装職人の師匠に任せました。
シンナーでぼかします。
ナンバープレートくらいにぼかし目があります。
こんな感じ。
最終的にバンパー全体をコンパウンドで磨けば、まず素人の目では塗りなおしたことはわからない出来栄えになりました。ついでにボンネットやフェンダーも磨いて、ガラスコーティングを再施工して完成です。
実は、今回の修復の前に、中古バンパー全体を塗装したのですが、バンパー脱着時にセンサーを壊さずに取り外すことが難しいと感じたので、あらためて、バンパー補修&塗り直しを行いました。きれいに塗装したバンパーは……倉庫で眠らせておくことにします。