YouTubeで偶然見かけた中国製のラジコンカー(正確にはWi-Fiカー!?)の「DEERC 9206E」。完成品でタミヤの本格RCの半額以下という圧倒的な安さにも関わらず、驚くほどの走行性能と耐久性をもつため、多くのラジコンファンを虜にしているそうです。小中学生のころにスーパーセイバーに始まり、F1シリーズなどタミヤのラジコンカーに夢中になってきた元ラジコンファンの私にとって、令和最新版の中華製ラジコンはどんなものなのか大いに気になったので、思わずポチっと購入してみました。結論から言うと、めちゃくちゃスゴイ……。クリスマスプレゼントとしても全力でオススメできるマシンでした。
DEERC 9206Eは、Amazonで約1.5万円。トイラジコンとタミヤの完成品XBシリーズの中間くらいの価格帯ですが、その走りの良さには定評があります。
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パッケージ開封
DEERC 9206Eのパッケージは、白基調のシックなデザインです。
DEERCシリーズは完成品で、中身を取り出せば即、走行可能なところは、タミヤなどの国産のRCとは大きく違うところです。組み立て状態で、タミヤの半額以下という価格に、中国のモノづくりの凄みを感じざるを得ません。
9206Eは、黒×赤のボディの他に、クリアなボディも付属していました。9206Eはオフロードも走行できるため、激しい走行でボディはすぐに痛むはず。スペアボディが付いているのは、非常にうれしいサービスと言えます。
裏からスプレーなどで塗装する仕様なのは、一般的なRCと同じですね。
1/10スケールの9206Eは、迫力満点。全長は35cmですが、タイヤ&ホイールが国産RCのものより大きい点が特徴です。
iPhone 7と並べると、スケール感が分かると思います。
シャシー外観
硬質なスナップピンを4個外すと、ボディが取り外せます。ちなみにボディには薄いフィルムが覆われていました(傷だらけになることを想定して、しばらくは外さないでおこう……)
センターにドライブシャフトが通る4WD。ドライブシャフトの左側にサーボとバッテリー、右側にモーターというレイアウトです。
青いヒートシンクが装着されたモーターは、一般的な「540」なので、マブチの各種モーターに換装可能。さらなるパワーアップもできそうです。
レシーバー部分に電源ボタンがありました。9206Eは2.4GHzのWi-Fiを使うことからものすごく小さいレシーバーに驚かされます。昔々、タミヤのラジコンを楽しんでいた大人にとっては、レシーバーもアンプも驚くほどコンパクトになっていて、隔世の感です。
最も驚かされるのはバッテリー。リチウムポリマーなので、ものすごく小さく軽い……。ニカドバッテリーの頃に比べて大幅に軽くなり、パワーアップしているので、昔のラジコンに比べると速いのでしょうね。
サーボはコンパクト化されていますが、昔ながらのデザインでちょっと懐かしい感じがしました。
オイル式のダンパーは金属っぽい素材。
スタビライザー(?)とおぼしき樹脂パーツがあるなど、サスペンションも本格的な作りになっており、驚きです。
ゴム製のタイヤは指で押すと大きくへこむぐらい、意外なほど柔らかめです。
実際に上からシャシーを手で押すと、ピョコピョコと簡単に上下します。ちょっと柔らかすぎる気がしますが、このサスペンションがどう機能するのか、走らせるのが楽しみです。
フロントバンパーにはLEDライトが埋め込まれています。
シャシーの前方には金属の保護カバーが装着されていました。パット見てわかるくらい質感が高いシャシーで、組み立て済みで1.5万円という価格がにわかに信じられないクオリティに、ため息が出ました。
プロポ外観
質感の高いシャシーに比べると、対照的にチープな感じが否めないプロポ。指でつまめるくらいの軽さです。
単3乾電池3本で動きます。なお、1.5V指定ですが、エネループなどの充電式ニッケル水素電池でも使えました。
ステアリングホイールは、薄すぎないスポンジタイヤで、質感も悪くなく使いやすそうです。
プロポの天面に電源ボタンと2つのつまみ。左のつまみは出力を調整するもの、右のつまみがトリム(ステアリング角)を調整するものです。なお、後述しますが、出力を最小にすれば、子どもでも問題なく走行を楽しめる速度にまでパワーを落とせます。
乾電池を3本入れると、適度な重みになりました。軽すぎて不安定……という感じはまったくなく、むしろ子どもにも扱いやすい軽さと言えます。
スロットル用のトリガーは、引けば前進、押せば後退です。
バッテリー外観
最新の中華RCで最も驚かされるのは、リチウムバッテリーのコンパクトさ。9206Eバッテリーは、透明なカバーで中のセルパックが透けているワイルドな仕様。7.4V/1800mAh/13.32Whと、小さなサイズのわりにパワフルです。なお、バッテリーは予備を含めて2本が標準で付属しており、好感が持てます。
充電はUSBケーブルを使います。なお、USBアダプターは付属しないので、5Vのものを用意する必要があります。
その他の付属品
付属品は、ナットやスナップピン、十字レンチ、+ドライバー、掃除用の刷毛など。
説明書は日本語対応していました。
末尾には分解図とパーツリストがしっかりと記載されています。
LINEやFacebookでカスタマーサポートを受けられるようです。確認しましたが、Amazon購入者ももちろんパーツを取り寄せられます。
スナップピンでリアウイングを固定すれば、即走行できる状態になりました。
さっそく9206Eを走行させる様子は、以下のムービーで確認できます。舗装路とグラベル(砂利と草まじり)のそれぞれで走行させてみました。
DEERC 9206E初走行!大人も楽しめる速さとコントロール性 – YouTube
走らせてみた感想は、十分速い!ということ。ただ、確かに20分ほど走行できますが、バッテリーのタレが早く、全開で最高速度を維持できるのは10分くらいなところだけが不満です。とはいえ、これが1.5万円というところは驚きです。ライト層だけでなく、ラジコン愛好家でも十分楽しめそうなマシンになっていました。
雨上がりの原っぱを走行させましたが、付属の刷毛で楽々汚れを落とせました。
~おまけ~
DEERC 9206Eは、大人はもちろんですが、プロポで出力を調整すれば、子どもでも十分に楽しめるマシンです。4歳の男の子に操縦してもらうと、ものの数分でコツをつかんで、楽しんでいました。
DEERC 9206Eを4歳児が操縦、最小出力なら子どもも十分楽しめます – YouTube
パッケージには「8歳以上推奨」とありましたが、プロポで出力を最小にした状態なら、4歳の子どもでも楽しく操縦できました。9206Eは、子どもと一緒に楽しみたいパパにもオススメです。夢中になった子どもにマシンを返してもらえなくなり、もう1台自分用のマシンを用意しなければいけなくなる……なんて可能性は大いにありそうです。
評判の高かったDEERC 9206Eですが、私の想像以上のデキでした(確実にあと何台かDEERCのマシンを買うと思います)
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