日産アリアに試乗、予想以上に上質な内装&走行性能にヤラれました

日産のEVアリアのB6 Limited先行予約者への納車が完了し、街中でもようやく実車を見かけるようになりました。アウトランダーPHEV(GG3W)を購入する際にも、かなり気になっていたアリア。日産のディーラーからB6 LimitedとスタンダードモデルのB6の2台の試乗車がタイミングよくそろったという情報をもらい、良い機会なので試乗してきたところ、予想していた1.5倍は良いクルマで驚きました。

日産公式サイトでアリアB6の試乗車を検索できるものの、2022年5月1日時点では、なぜか大阪のディーラーは表示されませんでした。少ない台数を数多くの店舗でやりくりしているためだそうです(店舗多いのに試乗車を十分な量、確保できなかったのでしょう)。情報をもらった私は、大阪市内の某店舗でダークメタルグレーの素のB6と、プリズムホワイトのB6 Limitedの2台の試乗車をじっくり比較することができました(ラッキー)

【内装】
Limitedとスタンダードモデルの内装がどれくらい違うのか気になっていたのですが、シート(革か否か)を除けば、ダッシュボードやサイドがスエード調かレザー調かの違いくらいしかありませんでした。なお、内装と走りのすばらしさに感激のあまり、写真を完全に撮り忘れました(痛恨)。そのため、今回は文章のみです。

最初に結論を言うと、スタンダードモデルの内装とLimitedの内装で高級感や実用性の面で、ほとんど差はありません。Limitedで標準、オプションで選択できるナッパレザーの質感はもちろん良いのですが、標準のレザー×クロスのシートもまったく不満がないレベル。その他、ダッシュボードやサイドの素材がスエード調かレザー調かの違いがありましたが、個人的にはスタンダードのレザー調の方が触感が好みで、私の場合、スタンダードモデルの方が望ましいとさえ感じました。

正直、内装面に関しては追加でオプション費用をかける必要はまったくないのでは?と感じられるくらい、スタンダードモデルのアリアの質感は高いと思います。三菱やトヨタはグレード間でかなり差がつけられますが、スタンダードモデルの水準が極めて高いのは、マツダと同様でした。

一番、残念なのは、高さがないため容量不足のラゲッジスペース。デザインとのトレードオフですね。あとは、EVなのに100Vの電源がないところ。この2点以外には、私にとってアリアの室内空間でケチをつける部分はなさそうです。

【走行性能】
試乗してみた感想は、この巨体を不満の出ないレベルで静かに滑らかに動かすパワーはEVらしい予想通りの内容。アウトランダーPHEVでもほとんどの時間をEV走行している私の場合、動力性能の面ではあまり感動はありませんでした。ちなみにスポーツモードも試しましたが、スタンダードモードとほとんど差はナシ。スタンダード自体がかなり高い走行性能なのだと思います。

静粛性に関しては、さすがにリーフでEVの知見を十分に持つ日産らしく素晴らしい出来でした。タイヤや風切り音といった、EVだからこそ気になる雑音を見事に消しており、テスラのモデルSやモデル3とは段違いの静粛性だと感じます。

ちなみにネットをにぎわしているB6アリアのサスペンションが軟く揺れが大きいという点については、最初、停車時に確かに揺り返しは感じられたものの、ペダルワークで十分打ち消せるレベルでした。普段からEVに乗り慣れていない人が騒いでるだけなのでは?……と思いました。

【感想】
予想していた1.5倍くらい良いクルマでした。スタンダードモデルが539万円から、さらに補助金が85万円もある!ことを思えば、はっきりいって「安い」と思います。使える場所が限られるプロパイロット2.0もナッパレザーもBOSEも不要で、せいぜいパノラミックガラスルーフを付けるだけでも十分満足できると思いました。補助金を差し引くと、これだと乗り出し560万円ですね。値上げしてしまったモデル3と比べると、破格だと思います。しかし、いまからオーダーをかけると補助金が尽きる秋に納車が間に合うか微妙……。私はAWDのe-4ORCEだけは譲れないので、そうなると納車は2023年になり、補助金は絶望的でしょうね。

アリアに試乗してあらためてEVの良さを再確認しました。新型アウトランダーPHEVへの乗り換えもかなり悩みましたが、やはり見送って正解だったと思います。もう、次のファーストカーはEV以外はないとしみじみと感じました。全固体電池の実用化など日進月歩のバッテリー性能がもう一段レベルアップするまでのあと数年、アウトランダーPHEVを乗り続けることになると思います。

P.S.
くしくも5/2は現代(ヒョンデ)のIONIQ 5発売日でした。近いうちに噂のIONIQ 5もじっくり試乗してみたいです(残念ながらエニカはまだ関東のみですね)。韓国メーカーのEVを選ぶ勇気は私にはありませんが、後学のために乗ってみたいとは思います。

~追記~
素のアリアB6を確認して納得したので、B6 e-4ORCE(サンライズカッパー)を予約しました。B6以外のLimitedシリーズが一向に発売にならないので、納車時期は来春以降になるそうで、令和3年度版のCEV補助金は絶望的。もしも補正予算が組まれなかったり、来年度の補助金が大幅減となれば、残念ながらアリアの購入は見送る予定です。

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