自分でやればたった1万円で本格ガラスコーティング、日本ライティング「ゼウスクリア」でDIYガラスコーティングやってみた【レビュー】

クルマのガラスコーティングは、見た目の艶感アップはもちろん、洗車の手間がぐっと減り、3年間はボディをいい状態に維持できるので、新車だけでなく中古車にも施工するのがおススメです。ただ、プロに施工を頼むと磨きナシの格安プランでも5万円からと高価で躊躇してしまうものです。しかし、作業自体は非常に簡単で、手間だけ惜しまなければ初心者でも難しくはありません。特に、近年は様々なDIY用のガラスコーティングキットが販売されており、ハードルはぐっと下がっています。アウトランダーPHEVを手に入れて最初にやりたかったガラスコーティングをようやく行うことができました。使ったのは日本ライティングの「ゼウスクリア」というコーティングキット。施工の簡単さは噂通りだったので、レビューしておきます。

キットの中身をチェック

「ゼウスクリア」は高級感のある黒いパッケージを採用しています。

今回は自分のアウトランダーPHEVに加えて、他2台の計3台をガラスコーティングする予定なので、ガラスコーティング剤が通常の2倍の容量(40mL)の「L」を購入してみました。

1台用の「M」は9900円、2倍の容量の「L」は1万1000円です。

中身はマイクロファイバークロス、専用シャンプー、鉄粉取りねんど、脱脂材、ボディ用ガラスコーティング剤、メンテナンス用ボディコーティング剤、塗付用スポンジと、ガラスコーティングに必要な一式が入っています(ボディの状態によっては、コンパウンドで磨く必要もあるかも)

写真入りでわかりやすい説明書が付いています。ゼウスクリアは磨きなしで施工してOKとのことですが、よりよい仕上がりを目指す場合は磨きを入れる方が良いのは間違いありません。

①洗車

ガラスコーティングの仕上がりは、下処理の出来で決まります。その最初の工程は「洗車」。専用のシャンプーで車体をしっかりと洗います(なお、私は洗車の前に鉄粉除去剤をボディ全体にかけて表面の鉄粉を落としました)

専用シャンプーは20倍に希釈します。バケツに全部注いで……

おおよそ1.2Lの水を混ぜて希釈しました。ちょっとシャンプーが少ないのではないかと思いつつ、マイクロファイバークロスを浸して、洗うことにします。

ルーフから洗っていきます。洗ってすぐに気づきましたが、専用シャンプーは非常に伸びが良く、SUVサイズの車体も楽々洗車できました。おそらくSUV2台くらいは洗えそうでした。

②鉄粉除去

続いて「鉄粉除去」。付属の粘土を使います。

粘土は手のひらで温めてから軽くこねてつかいます。

洗車後に濡れた状態のボディに、軽くなでるように粘土を滑らせます。洗車前に鉄粉除去剤をかけていたのでおおよその鉄粉は取れていたはずですが、シャリシャリとした感触が消えていくことで、鉄粉が取れているのが良くわかります。適度に粘土の表面を中に折り込んで、表面をリフレッシュして車体全体をなぞりました。

粘土を滑らせると水滴が灰色っぽくなるので水をしっかりとかけて洗い流したら、最後に車体を拭きあげて完了。

ゼウスクリアは水分が残った状態では施工不可とのことなので、次の工程に移る前にボディを完全に乾燥させておきます。

③脱脂

コーティング前の下処理の最後の工程は「脱脂」。ボディ表面の油分をしっかりと取ることで、ガラスコーティングが定着しやすくなります。

付属のマイクロファイバークロスに脱脂剤を2、3滴たらして、ボディを拭き上げればOK。下処理は完了です。

④ガラスコーティング

いよいよガラスコーティング作業。

ガラスコーティング剤は瓶に入っています。なお、バリアスコートなどのいわゆる「ガラス系コーティング剤」と違って、ガラスコーティング剤は開封後、時間がたつと硬化してガラスになってしまいます。

作業は付属のスポンジの灰色の面に3、4滴(最初はもう少し多めに)しみ込ませて……

ボディをなぞります。ゼウスクリアのコーティング剤は非常に伸びが良く、50センチ×50センチくらいのサイズを薄く塗っていきます。

塗りは薄いほど仕上がりはよく見えるとのこと。できる限り薄く塗ったら、すぐにマイクロファイバークロスでふき取ります。塗ってふき取るという作業の効率を考えると、2人でやるのがおススメですね(私は一人でやったので、瓶の取り扱いのせいで結構、時間をくってしまいました)

作業開始から約3時間でガラスコーティング作業完了。ここから3時間は水に濡らしてはいけません。冬場は夜に結露することを思えば、夕方までには作業を終えたいところですが、磨きナシであれば午後から始めても十分間に合いそうです。

結果ですが、3時間後にはボディ表面がぬるぬる滑らかになり、つやも出ていました。乗り降りの際にドアを触れると一発で気づくレベルのぬるぬる具合で、ガラスコーティングを実感できました。

私のアウトランダーPHEVはホワイトカラーなので、ガラスコーティングの艶感は写真ではわかりにくいのですが、ガラスコーティング直後から一段階明るく艶が出ました。また、洗車すると水滴が流れ落ちるので、シャンプーなしの水洗いだけで簡単に洗車できるようになりました。

ゼウスクリアの感想ですが、ガラスコーティング剤が驚くほど伸びるので、初心者でも簡単に作業できると思います。艶やボディ表面の滑らかさと撥水性は大満足できるレベルでした。プロに施工を頼めば7万円くらい必要なガラスコーティングを、自分でやればたったの1万円でできるので、興味がある人はぜひチャレンジすることをお勧めします。

~続き~
スプレー&拭き上げるだけで本格ガラスコーティングできる新世代コーティング剤「シラザン50」を使ってみました【レビュー】 – TECH-SURF

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