30年以上前、小学生だったころ。私はタミヤ模型の「ミニ四駆」で遊びまわっていました。当時の私は、小遣いすべてをミニ四駆に費やし、ジャパンカップ(全国大会)にも出場するほどのミニ四駆ガチ勢でした。このたび実家に帰省した際に、当時愛用していたミニ四駆のサーキットを発見し、30年ぶりにミニ四駆を走らせてみて、少年の頃のときめきがよみがえってきました。
サーキット
実家の押し入れから出てきたミニ四駆のサーキット(ジャパンカップ ジュニアサーキット)。小学生だった頃、購入してもらった思い出のサーキットです。
ちなみに、現在も同じものが販売されているということを知りました。価格は1万9800円(税別)ですが、30年前もこの価格だった気がします。
タミヤ ミニ四駆サーキット ミニ四駆 ジャパンカップ ジュニアサーキット | タミヤ
https://www.tamiya.com/japan/products/69506/index.html
Amazonでは1万4千円弱と、当時よりもずっと手に入れやすくなっていますね。
トリコロールカラーもあるようです。価格は同じ。
箱を開けると中からはコースと説明書、ステッカーが出てきました。「SANYO」のステッカーが時代を感じさせてくれます。
説明書を読み返して、初めてコースの片づけ方法があったことを知りました。収納は完全な我流でやっていましたが、間違えていた模様。
現代のミニ四駆
サーキットを目の前にすると、ミニ四駆魂に再び火が付きました。といっても、現代のミニ四駆については完全に無知な状態。タミヤの公式サイトを見ても、シャーシの種類が20種類もあり、何が何やらさっぱりです。
ミニ四駆 シャーシセレクトガイド | タミヤ
https://www.tamiya.com/japan/cms/mini4wd_chassis_select.html
少しずつ学んでいこうと、Amazonで割引き率の高い3台をとりあえず購入してみました。それぞれ異なるシャーシのマシンを選んでいます。
ミニ四駆PROシリーズ「サバンナ レオ」は優れた剛性を実現する3分割式「MSシャーシ」を採用。モーターやバッテリーといった重いパーツをシャーシ中央に配置した「ミドシップレイアウト」とミニ四駆伝統の4WD(四輪駆動)機構で、高速走行時にも優れた安定性を発揮するとのこと。
ミニ四駆特別企画商品「シャドウシャーク イタリアスペシャル」。シャドウシャークの特別モデル……らしいのですが、ノーマル版を知らない(笑)。シャーシは「ARシャーシ」を採用。タミヤによると、「空力の追求はもちろん、整備性や剛性、拡張性などミニ四駆レースに必要な要素をかねそなえている」そうです。
ミニ四駆特別企画商品「ヘキサゴナイト ブラックスペシャル」。ヘキサゴナイトのSP版ですが、シャーシはノーマル版と同じく「MAシャーシ」を採用。ミドシップレイアウトの「MSシャーシ」、走行中の気流(エアロ)を特に意識してデザインされた「ARシャーシ」それぞれの優れた特徴を1台のシャーシにまとめあげたとのこと。
30年ぶりにミニ四駆を組み立てます。3台の中では厳ついデザインがカッコイイ「ヘキサゴナイト」から。ワクワク感が半端ない。
箱を開けると当時の気持ちがよみがえってきます。
ステッカーってこんなに多かったっけ?
当時は最後に作業した記憶がありますが、現代のミニ四駆はボディから作っていくようです。
電池を左右に、その間にモーターを配置するミッドシップレイアウト。ドライブシャフトもショートタイプを前後に伸ばして4WDにするようで、ミニ四駆の進化をヒシヒシと感じます。
タミヤ公式によると、ミニ四駆にはニッケル水素電池は使えないそうです。ネットを調べると、「コースアウトなどしてモーターに負荷がかかり続けた場合、容量が大きくなったニッケル水素電池ではモーターが焼き付き危険だから」という説がみつかりました。なるほど。30年前はニッカド電池をよくつかっていましたが、電池の進化によってそんな注意が必要だとは。もう「大人」の私は自己責任でニッケル水素電池を使うことにします。
作業しながら当時の感覚がよみがえってきて、一気に3台を作り上げてしまいました。
現代のミニ四駆を走らせてみる
ミニ四駆が組みあがったので、サーキットを組み立てました。やはりでかい……。4.5畳の部屋からはみ出しました。30年も経っているのに、コースはしっかり組みあがったので、少し感動。
ところどころ、継ぎ目に浮きがみられました。これは仕方がありません。
テープを貼って継ぎ目を滑らかに。
さっそく3台を並べて走らせてみました。
30年ぶりのミニ四駆を走らせた様子はこんな感じです(画角がおさまっていないのはご愛敬)
30年前の「ミニ四駆 ジャパンカップ ジュニアサーキット」でミニ四駆を走らせてみた – YouTube
走らせた感想は、「今のミニ四駆はこんなに速いのか!?」というもの。ノーマル状態ですが、当時の記憶をぶっ飛ばすくらい速く感じます。モーターも進化しているんですね。3台の速さは、シャドウシャーク(ARシャーシ)>ヘキサゴナイト(MAシャーシ)>サバンナレオ(MSシャーシ)の順。サバンナレオは大径ホイールが合わないのか、”組み”が悪かったのか明らかに遅いようです。
とはいえ、ミニ四駆ガチ勢だった私ですが、ノーマル状態でこんなに速い現代のミニ四駆を見て隔世の感を覚えました。
速すぎるので、コースアウトすると、ボディの前部のフックが外れてしまいます。
そして、クラッシュしてバンパーが破損してしまいました……。
お気に入りのヘキサゴナイトが走行不能になってしまいましたが、運悪く分割シャーシじゃないので、修復は難しそう。なんとかせねば……と思いつつ、パーツ類をネットで調べながら、再びミニ四駆沼にハマりつつあることを感じています。