古いGクラス(G320)から、電気自動車リーフへの乗り換えを検討していましたが、急転直下で車種を変更することになりました。リーフの代わりに選んだのは、三菱のフラッグシップカー「アウトランダーPHEV」。実はすでに納車されていたりしますが、アウトランダーPHEVを選んだ経緯を、いつの日か懐かしく振り返れるように備忘録代わりにまとめておきます。
アウトランダーPHEV | 乗用車 | カーラインアップ | MITSUBISHI MOTORS JAPAN
https://www.mitsubishi-motors.co.jp/lineup/outlander_phev/
水色のリーフが日産ディーラー系列の中古車として出るのを待っていた7月のある日、G320で大阪・能勢のキャンプ場を訪れました。コロナ禍でキャンプ(というかグランピング!?)の人気が高まっていますが、その例にもれず。Gクラスでは初めてのキャンプとなりました。山道が似合うGクラスですが、車重がありすぎて急な坂を上るのにヒイヒイいいつつ、キャンプ場を訪れました(キャンプ場ではとても様になるんですがね……)
テントを張り終えて、バーベキューもそこそこに休憩していると、小川をはさんだ向こう側で、ホットプレートを使って肉を焼いている人を偶然見かけました。興味深く見てみると、発電機ではなくSUVのリアゲートから引っ張った電源コードでホットプレートを使っているのです。
クルマはアウトランダーPHEV。実は、2年ほど前、大阪を襲った台風被害の際に、停電時に電源を使える災害対策カーとして、個人的にアウトランダーPHEVには大いに注目していた過去がありました。リアゲートに備えた1500W対応のコンセントは、災害時でなくてもキャンプ場で大いに威力を発揮するのです。
考えれば、キャンプ場で電源を使えれば、温かいお米が食べられます(飯盒炊爨しろよって話ですが……)。ホットコーヒーも淹れられます。夏は冷蔵庫、冬は電気毛布など、電気があればキャンプがとても快適になるのは目に見えています(ええ、軟弱なキャンプが大好きなもので)
キャンプ場から帰ってくると、アウトランダーPHEVを2年ぶりに検討することになりました。2年前にあらかた調べていたので情報のアップデート作業がメインではありますが……。
調べれば調べるほど、アウトランダーの良さが理解できます。アウトランダーPHEVは、三菱の技術の粋を結集させた、まぎれもないフラッグシップカーであり、ヨーロッパではPHEVのSUVとして圧倒的な人気を誇るモデル。日本での不人気を思えば(三菱自動車の自業自得ではあるものの)、これほどまでに内外でのコントラストの際立つクルマは他にないと感じてしまいます。
私がリーフをやめてアウトランダーPHEVに変更したのには、やはり「SUVの使い勝手の良さ」があります。リーフは5人乗りとはいえ、室内空間やラゲッジスペースはSUVと比べるべくもなく、キャンプに訪れることもままなりません(テントがなければ行けそうですが)。それに対して、アウトランダーPHEVはリアシートを移す必要はあるものの、ほぼフラットになる巨大なラゲッジスペースを備えており、車中泊さえ可能です。そのうえ1500Wのコンセント付き(電気自動車のリーフになぜコンセントがないのか)。
そして、ランエボで培ったS-AWCを駆使した走りの良さ、ガソリンも使えるため長距離移動にも支障なし、それでいて普段の街乗りはEVとしても使えるという特長は、比較すればするほどリーフの制限を際立たせるもので、鮮やかなチャイナブルー・カラーには後ろ髪をひかれつつも、アウトランダーPHEVに軍配を上げるのは極めて自然な判断だと思えました。
ちなみに、私がアウトランダーPHEVのすばらしさを感じるのに役立ったムービーをいくつかあげます。
まず第一に、CARWOWの以下の動画。日本の忖度ありありの自動車評論家やYouTuberとは違って、遠慮のない批評からは圧倒的な説得力と納得感が得られます。
【詳細レビュー】三菱 アウトランダー PHEV – YouTube
室内空間の参考にしたのは、2015年型ですが、クルマでいこう!の以下の回。
クルマでいこう!2015/11/1 三菱アウトランダーPHEV – YouTube
こうして、8月前半からはアウトランダーPHEV探しの旅が始まりました。当初は、G320の売却価格がコロナ禍で渋くなるだろうことを予想して、三菱ダイナミックシールドを採用しはじめた「2015年型」を検討しました。三菱系ディーラーの中古車は、走行距離3万km以下のもので、おおむね260万円程度。Mグレードや1500Wコンセントなしのクルマは検討対象から外しています。
しかし、バッテリー保証(8年以内、16万km以下)を考えると、年式の古さはかなりいただけないと考えるようになりました。2015年式だと、あと3年で手厚いバッテリー保証が切れるので、少し心もとなく感じます。また、電子パーキングブレーキがない点もマイナス要因。CX-8を少し乗る機会があったのですが、電動パーキングを使ったオートホールド機能はとても便利だと感じました。
ということで、電動パーキングに変更された「2017年型」に候補を切り替えました。しかし、新車が売れずに中古車市場の相場が上がっているさなかで、2017年型は特に球数が少なくなってきたらしく、280万円後半からという価格設定になっていました。あと50万円も足せば2019年型が見えてきます。2019年型は、やはり2.4L化による恩恵が大きい上に、構造用接着剤の採用で剛性がかなりアップしているとのこと。将来のリセールバリューを考えると、50万円くらいの差は簡単に埋まるようにも思えます。少なくとも2019年型の満足感でおつりがきそうです。
そんなこんなで、リーフを検討していたころより100万円くらい予算がアップしてしまいましたが、アウトランダーPHEVの現行モデルである「2019年型」に狙いを定めることになりました。
またまた次回へと続く。
~続き~
GクラスからアウトランダーPHEVへと乗り換えました – TECH-SURF