12コアの「Ryzen 9 3900X」が登場も8コアでTDP 65Wの「Ryzen 7 3700X」も大いに気になる……

台湾で開催されるCOMPUTEX TAIPEI 2019の前日に基調講演に登壇したAMDのリサ・スーCEOから、第3世代Ryzen 3000シリーズが正式発表されました。予想通りの12コア/24スレッドモデルは「Ryzen 9」のネーミングが与えられ、その性能と価格からIntelの12コアモデルを完膚なきまでに叩きのめす内容になっています。

キーノートスピーチでone more thingとして発表されたのは、6コアのCPUチップレットが2枚搭載された「Ryzen 9 3900X」でした。予想どおりの12コア/24スレッドモデルは満を持してのRyzen 9のネーミング。IntelのCore i9にぶつけてきたのは明らかです。このRyzen 9 3900XのみCPUチップレットが2基搭載されるので、L3キャッシュはRyzen 7の倍の64MBとなっています。

ちなみにRyzen 9 3900XのBOX版には純正CPUクーラーが付属するとのこと。第2世代のWraith Maxがどのような形状になるのか、楽しみです。↓が第1世代。

発表されたモデルをAnandTechが表にまとめてくれています。499ドルのRyzen 9 3900Xに注目が集まりがちですが、私は「Ryzen 7 3700X」の65Wという驚異的なTDPに目が奪われました。8コアでTDP 65Wに収められるということで、Zen 2がZen 1/Zen+に対するZen 2の7nmプロセスの省電力性をいかんなく発揮しているようです。こうなると、Ryzen 7 3800Xが”いらない子”になるのが目に見えています。Ryzen 7 3700Xは20ドル値上げした349ドルでも十分売れると思うのですよね~。Ryzen 7 3800Xはむしろ369ドルくらいにしておけば、強力なRyzen 9 3900XとRyzen 7 3700Xに挟まれたRyzen 7 3800Xにも選ばれる可能性があったと思うのですが……。ブーストクロックで0.1GHzしか違わずアチアチなうえに値段も高いといいところのないRyzen 7 3800X……。自作PCファンにはまず見向きもされないでしょう。ご愁傷さまです。

Ryzen 9 3900XはIntel Core i9 9920Xに対してシングルスレッドで14%、マルチスレッドで6%も高速でいながらTDPは105Wと、165WのCore i9を高速性能や低発熱性で圧倒する高性能となっているとのこと。ちなみにCore i9 9920Xは1199ドルなので、コストパフォーマンスでは相手にならず、価格改定必至といえそう。ご愁傷さまです。

予想通り12コアモデルが登場するRyzen 3000シリーズですが、12コア以上は1種類のみということで、私は迷うことなくRyzen 9 3900Xをゲットすることになりそうです。あとはMSI B350 TOMAHAWKのZen 2対応BIOSアップデートの登場を待つのみ。Ryzen 9 3900Xは2019年7月7日発売予定なので、楽しみに待つことにします。

Source:AnandTech

~おまけ~
リサ・スーCEOのキーノートスピーチは以下の通り。ベッドで見ることにしよう。

AMD at Computex 2019 – YouTube

~追記~
見事、日本橋の争奪戦を勝ち抜き、Ryzen 9 3900Xをゲットしました。さあ、夕食を食べたら組む♪

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