2019年5月28日から台湾・台北でITトレンドショー「Computex Taipei 2019」が開幕します。開幕前日にAMDのリサ・スーCEOが基調講演を行い、その中で第3世代Ryzenこと「Zen 2」マイクロアーキテクチャ採用のRyzen 3000シリーズが発表される見込みです。いよいよ近づくRyzen 3000正式発表前に、6コア/12スレッドのミドルレンジモデル「Ryzen 3 3300」(仮称)のベンチマークスコアがリークしています。
Ryzen 3 3300と思われる未発表CPUがGeekbenchに登場しました。
AMD Qogir-MTS
AMD 100-000000031-03
1 Processor, 6 Cores, 12 Threadshttps://t.co/o39mq9IfQG— APISAK (@TUM_APISAK) 2019年5月25日
「AMD 100-000000031-03」という名のCPU。6コア/12スレッドでベースクロックは3.20GHz/ブーストクロックは4.00GHzです。Geekbenchのスコアは、シングルが5061、マルチが25481で、第2世代RyzenのRyzen 7 2700Xよりも少し速いくらい。なおこれはES品であり、最終製品版では最適化されると予想できます。
このベンチマーク結果をうっかり”お漏らし”したのはPuget Systemsで、すでにNDAに従って結果を削除しています。削除したことで信ぴょう性は高まっているといえそうです。
なお、Ryzen 3000シリーズには16コア/32スレッドのRyzen 9(仮称)の登場を予想する声も根強くあります。個人的には対抗してくるIntelを迎え撃つための切り札として16コアモデルは後にとっておくと考えていますが、あまりの歩留まりの良さに「わざわざコアを殺すくらいなら、高値で売るほうが良い」という考え方もできるので、ここはAMDの考え方次第でしょうか?仮にComputexで16コア/32スレッドのRyzen 9が発表されれば、自作PCファンには歓喜の展開でしょうが。
期待大のRyzen 3000シリーズですが、私は12コア/24スレッドモデルを購入する予定です。理由はいくつかありますが、まず第1にRyzen 7 1700(8コア/16スレッド)からの乗り換えなので、8コアモデルではものたりないから。やはり12コアにグレードアップしてみたいです。第2にコストパフォーマンスを重視するから。Ryzen 7 1800XではなくRyzen 7 1700を選んだのもコスパから。最上位モデルはプレミアムがのっていますが、価格に見合う性能向上はありません。もちろん「一番イイものもってこい!」という考えは大いにアリで、せっかくの自作PCなのだから妥協したくないという考えは大いに理解できます。私はリアリストだということでしょうか。第3に仮に16コア/32スレッドのRyzen 9が登場するとしても、おそらく遅れて発売となるでしょう。Ryzen 2000シリーズをスキップした者としては、いち早くZen2アーキテクチャを試してみたいので、Ryzen 7に突撃します。
以下の表はTom’s Hardwareがこれまでのリーク情報やウワサから予想したRyzen 3000シリーズのSKU。価格も完全な予想ですが、Intelのあり様を見ていると、もう少し強気な値付けになるかもと思います。この表の予想が正しければ、私はRyzen 7 3700かRyzen 7 3700Xのどちらか手に入りやすい方を発売直後にゲットしようと狙っています。
Source:Twitter
追記
2019年5月27日にRyzen 3000シリーズが正式発表され、Ryzen 3 3300は幻に終わりました。値付けも上の予想よりも強気で、「そりゃそうだろうな」という内容になりました。
~続き~
12コアの「Ryzen 9 3900X」が登場も8コアでTDP 65Wの「Ryzen 7 3700X」も大いに気になる…… – TECH-SURF