ニンテンドースイッチのジョイコンのスティックは故障しやすく、アメリカでは集団訴訟が発生するなど、問題となっています。スティックが故障すると、勝手にカーソルが動くため「ドリフト」問題とよばれ有名ですね。私のスイッチも、例にもれずドリフト問題が発生したので、Amazonでツールを購入して自分で直してみました。細かな作業ですが、スティック故障の再発に備えて、備忘録代わりにレビューします。
ニンテンドーでは本体の故障についてはサポートが充実しており、スイッチのジョイコンも修理対応はしてもらえます。
修理の参考価格 Nintendo Switch|サポート情報|Nintendo
https://www.nintendo.co.jp/support/repair/price_switch.html
しかし、1本あたり2200円となかなかの値段。新品のジョイコンは1本4000円強なので、修理するのか新調するのか悩ましいところです。
そこで、自分で修理するという選択肢が上がってきます。ジョイコンのドリフト問題は、スティック部品を交換すれば治ることがほとんどで、部品と交換に必要な工具がセットになった修理キットが、AmazonなどのECで簡単に入手できるようになっています。私は、以下のキットをAmazonで購入してみました。
【40in1 Joy-con専用 修理キット&ドライバー】 Switch NS Joy-con対応 修理器具 工具フルセット 交換部品 ...
Amazonの倉庫に在庫があったので、注文の翌日にキットは到着しました。急な故障時には、Amazonの爆速配達は非常にありがたく、楽天やYahoo!は相手になりませんね。
キットの中身
ケースには部品の他、いろんなパーツがぎっしり詰まっていました。
これが交換するスティック部品。私が購入したキットには4つ入っているので、左右2回分の故障に対応できます。
それくらい、スイッチのジョイコンは故障しやすいので、2個セットよりは4個セットを選んでおく方が無難ですね。価格も数百円しか違わないので。
ドライバーは3種類。もちろんスイッチ特有のY型のビスを脱着するための専用ドライバーも入っています。ほかにはピンセット、隙間に挿し込むピック類や、ケースを持ち上げる吸盤など、結構充実した工具セットが入っていました。
新品のネジ類もついていました。基本的には元のパーツを再利用できますが、小さなビスは紛失しやすいので、予備パーツが付いているのは安心です。
スティックにかぶせるカバーも3種類、入っていました。
交換作業
では、問題の左のジョイコンのスティックを、新品に交換していきます。ちなみにジョイコンの故障は、圧倒的に左側が多いそうです。構造的な問題なのでしょうね。
ジョイコンをスイッチ本体から取り外し……
裏側の4つのビスを取り外します。
これらのビスはY型なので、特殊なドライバーで外します。キットの黄色のドライバーで慎重に作業すると、ネジ穴をなめることなく取り外せました。
ビスを外したら、緑のピックをカバーの隙間に挿し込んで……
オープン。なお、フラットケーブルでつながっているのでカバーはゆっくりと開けるのが無難です。
次に、バッテリーを外して出てくる5つのビスを外します。これらは普通の+のネジ穴です。
灰色のドライバーで外せました。
写真の左下のビスを外すのを忘れないように。
キットについてくるドライバーの先端は磁石になっているので、作業はかなり楽です。
5つのビスを外すとバッテリーホルダーを取り外せ、いよいよ基盤にアクセスできるようになります。写真右の銀色の金属パーツの付いている正方形のパーツが交換対象のスティック。フラットケーブル1本で接続されているので、ケーブルを外してから部品を取り外す必要があります。
上の〇がスティックのケーブル。黒い部品を外側に広げることでフラットケーブルが抜けるようになります。なお、スティック部品を取り外すために、下の〇のケーブルも抜いておく必要がありました。このフラットケーブルは、灰色の部品を跳ね上げるようにすると抜けるようになります。
スティック部品は2か所でねじ止めされているのでこれを外して……
ズボっと引き抜きます。
左が故障したスティック部品で右が交換する新品。ケーブルの配色も、オリジナルに忠実ですね。
あとは、逆の手順で新品を取り付ける作業。交換品のフラットケーブルは、若干厚みがあるためケーブルを差し込むのに苦労しましたが、ゆっくり落ち着いて作業すれば、それほど難しいものではありませんでした。
バッテリーホルダー、バッテリーを装着して、ケースを閉じれば完了。
スティックの交換作業は以上の通り。慣れれば5分とかからず作業できそうです。
セッティング
スティックを交換したジョイコンを、さっそくスイッチ本体に接続しました。ドリフト問題は解消されており、普通にスティックも機能しました。どうやら交換は成功した模様。
念のため、スイッチ本体側で「スティックの補正」を試しましたが、特に調整不要な状態でした。
最後に付属のスティックカバーを取り付けて、イメージチェンジ。意外と操作しやすくなって、グッド。
ニンテンドースイッチのジョイコンの故障の大半は、スティックが問題です。カーソルが勝手に動くなどドリフトトラブルの場合は、スティック故障が濃厚。交換作業自体はそれほど難しくないので、トラブルに悩まされる場合は高価な新品を購入する前に、一度DIYで交換作業にチャレンジするのはおススメです。
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