憧れて手に入れたゲレンデことメルセデス・ベンツのGクラス。直6(M104)エンジン搭載のG320は、そのエンジン音が心地よく、ゆったり優雅にクルージングするのに最適でとても楽しい車でしたが、この度、手放すことになりました。次のクルマ選びについて(実はコロナ前から始まっていたのですが)、コロナ禍の思い出として記録しておくべく、何回かに分けてあれこれ書いてみます。
私の愛車だったG320は、1997年式。改めて考えると、もう23年前の旧車に足を突っ込みかけのクルマなんですね。3年間だけGクラスに採用されたM104型の直6エンジンを搭載する最終モデルでした。
購入当時の投稿は以下の通りです。
【W463】「最善か無か」の古き良きメルセデス・ベンツGクラスを購入しました【G320】 – TECH-SURF
思えばこの2年間で、エアマス、イグニッションコイル、フューエルホース、ウインカーリレー、窓ガラスのモーター、オイル漏れ……と、いろいろ不具合にも見舞われたものでしたが、故障するたびに、「やれやれ、仕方ないヤツだな……」と、なぜか愛着が増すという、旧車あるあるを体感させてくれました(付き合わされる家族にとっては、迷惑極まりない車だったでしょうが……)
しかし、迫力あるエンジン音はご近所さんにはご迷惑をおかけしまくり、高速道路でも7km/Lにとどかず、夏場の渋滞に巻き込まれるや4km/Lも見えてくるという21世紀にあるまじきガソリン喰いの高燃費(こんな言葉あるのか!?)という、「エコ」とは真逆の「最善か無か」というかつての理念は、時代にそぐわない「エゴ」だと感じるようにもなっていました。
そんな折に、ふとしたきっかけで試乗した日産リーフ(2代目)の強力なモーターのトルクと電気自動車ならではの加速と安定感に衝撃を受け、「EVいいじゃないか!」と一気にエコロジカルな思想に鞍替えしてしまいました。
実は初代リーフ発売時にディーラーで冷やかし交じりに始めた商談から予想外に盛り上がり乗り気になっていましたが、当時はマンション住まいということで断念したという過去があったりします。「マンション住まいの方でも日産ディーラーで無料で充電できますよ!」というセールス担当の熱心なアピールもありましたが、ZESP2廃止を見ると、やはり自宅に充電設備がない人にとってEVは無茶な話だったんだろうな……と、しみじみ思ったりします。
そんなこんなで2020年2月ごろに、私の中で一気にリーフ熱が沸騰して、ガソリンバカ食いのGクラスからガソリンとおさらばのリーフへと宗旨替えをした私は、リーフの物色を開始しました。
ところでリーフのリセール壊滅はよく知られた話で、補助金をもらったとて、新車でリーフを購入するのはためらわれます。たかだか42万円の補助金をもらったところで、3年後に40%を切りそうなリーフのリセールバリューを考えれば、新車での購入は懐に余裕のある方でないとなかなか難しいところです。
そこで中古のリーフを検討するのですが、購入先は日産ディーラーが運営するU CARS一択です。リーフのような特殊な自動車は、量販店であろうと一般の中古車屋さんで買うべきではないと思っています。日産ディーラー系中古車の手厚い保証は、草創期のEVを購入するうえで不可欠だといえますし、何より日産U CARSの方が下取りやオークション経由で販売される一般中古車屋さんより安いからです。
新型コロナウイルスの感染拡大直前だった当時、U CARSでは2017年式の展示・試乗車あがりの中古車が続々と出ているところでした。62kWhにバッテリー容量をアップさせた「e+」の登場にともなうマイナーチェンジが行われたことで、ディーラーはそれまでの展示・試乗車を新型に入れ替えるために、U CARSに出していたからです。また、決算商談シーズン到来ということで、新車だけでなく中古車についても「電気コンセント工事費無料」などのキャンペーンが行われており、2020年2月は間違いなく中古の2代目リーフを購入する最高のタイミングだったと思います。
中古のリーフを購入する前に、当時ディーラーで行われていた「リーフの1泊2日体験モニター」も手配していたのですが、リーフを借りる予定だったその週末に、新型コロナにともなう緊急事態宣言が出されてしまい、とても外出する気にはなれず、いったん1泊2日体験をGW中に変更してもらうことになりました。結果的には、この新型コロナ感染拡大が私の自動車選びを大きく変えることになったのですが、それらについては、次回以降で。
ということで、続く。
~続き~
エコカー購入を検討、2代目リーフの特別色「チャイナブルー」に惚れ込むも…… – TECH-SURF