3Dプリンターで家まで出力できる時代ですが、フレームや車輪まで含めて電動部品以外のパーツを3Dプリントした世界初のバイク「NERA E-Motorcycle」を、大型3DプリンターメーカーBigRepの研究チームNOWLABが開発しました。その造形からも未来のバイクの雰囲気が漂いまくってます。
World-First Fully 3D Printed e-Motorcycle – YouTube
ハンドルを握るライダー。フロントカウルの造形はかなり独特。
世界初の3Dプリント出力バイク「NERA E-Motorcycle」のフロントライトは一眼
ゆっくりと走り出しました。
普通のバイクのエンジンがある部分はぽっかりと開いており、異様なデザインです。
NERA E-Motorcycleは、ホイールどころかタイヤまで含めて車輪全体が3Dプリンターで出力されています。
フロントフォークもなし。
リアのサスペンションもなし。しなるような3D形状によってショックを吸収する構造のようです。
走り去っていく後ろ姿からは、左右にヨレる様子が見え、心もとない挙動ですが、走行してもビクともしない強度は保っているようです。
このバイクは大型3DプリンターメーカーのBigRepが、デモンストレーションとして作り出したもので市販の予定はなし。ムービーを見る限り、楽しく乗れる代物ではなさそうです。
NERA E-Motorcycle自体は3Dプリンターで駆動系以外の部品を出力することが目的なのでこのような形になったと思われますが、タイヤだけけはゴムにすれば、意外と楽しく乗れるのではないかと思います。シャシーのねじれなどの計算はかなり複雑になりそうですが、価格や製造機時間(出力時間)を考えれば、3Dプリンターで作ったバイクはかなりアリではないかとも思ってしまうのですが、どこかのメーカーでチャレンジしてくれないだろうか……。
Source:NOWLAB