私のGクラスは1997年式でセンターコンソールにはインダッシュのナビはなく、1DINのみあるタイプです。1DINからにょきにょきとディスプレイが出てくるナビは格好が悪すぎる(※個人的意見です)ので絶対にイヤ。ということでポータブルタイプのナビを購入することにしました。ゆずれない条件は、「フルセグ(地デジ)が見れること」のみ。ナビ機能なんてまったく重視しないので安ければ安いほど良い、という観点で探してみました。
もともと、インダッシュのナビは位置が低すぎて不便なので、スペースがあっても2DINタイプのオーディオを入れるほどでした。見やすさから言えばダッシュボード上に置くタイプがベターなのでポータブルナビで良いという考えです。というより、ナビは横方向よりも縦方向の情報が大切なので、はっきり言って横長の普通のナビは不合格、スマホのナビが最適です。地図データ更新にウン千円も払うという時代錯誤な国産高級ナビなど、もはや不要なのです(※個人的意見です)。今回は、ナビよりもフルセグをなるべく安く視聴したいという用途で、Gクラスのダッシュボード付近に取り付けられるものを探しました。
最初に検討をしたのは、ポータブルナビではなくタブレット。実は投稿作成時点で、フルセグ対応の10インチタブレット「Xperia Tablet Z SO-03E」のSIMロック解除品がイオシスで1万5000円という破格値で出ていたのです。SoCはSnapdragon S4 Proと今となっては非力ですが、メモリは2GBで何よりディスプレイがフルHD超えの1920×1200ピクセルと、地デジをフルピクセルで表示できるという、高級ナビよりも美しい映像がウリ。もちろん音楽やムービーにも対応しますしね。しかし、同世代のXperia Z Ultraを使っていたこともあり、スマートフォン/タブレットでのフルセグ電波のつかみは最悪ということは体験済み。なんとかアンテナを外付けできないのかとネットで調べていましたが、結論としては「無理」ということで、諦めました。
Xperia Tablet Zを泣く泣く諦めたところに、同じ1万5000円という激安価格でフルセグ対応のポータブルナビ「F7P-N2S」があることを知りました。エイアイディー(A.I.D.)というメーカー。ワンセグだけではなくフルセグ対応です。本当にフルセグなのかと何度も読み直すほどの激安価格です……。
エイ・アイ・ディー(A.I.D.) ポータブルナビゲーション 7インチ フルセグ オープンストリートマップ(OSM)地図搭載 12-24V電源 F7P-N2S
レビューを見るとほぼ同じ内容で「フルセグは最高」「ナビは最悪」というもの。なんて私向きのナビ♪ナビはスマホ派の私にとっては、フルセグが安定して映ればOKなので問題なし。1万5000円という価格はポータブルフルセグ機としても破格です。なお、ナビとしての特長にも触れておくと、このF7P-N2Sは購入から「3年間の地図データ更新保証」付きです。データの更新は毎月あるそうで、期間内は何回でもOK(国産ナビなら3年分の地図データ更新で1万5000円くらいするのでは……?)。スバラシイ(使わないだろうけれど)
ということで、日曜日の夜にAmazonでポチっとやったところ、月曜日に帰宅したら到着していました。
「こういうブツは金曜日に購入するべきだなぁ……」といいつつ、夜中に開封。まず登場したのはminiB-CASカード。仮にテレビがなくても、ナビのおかげでNHKとの契約必須になる代物です。
ディスプレイは7インチですが、解像度は800×480。地デジ(1440×1080)をこれで見れるの?という疑問があるかもしれませんが、これでもワンセグとは天地ほどの画質差は体感できます。
本体の縦サイズはiPhone SEより短いくらい。7インチタブレットくらいの大きさと考えて間違いありません。
厚さはiPhone SEの2倍くらい。まあ、手に取るものでもないのでまったく問題ありません。
背面には排熱用のスリットが目立ちます。なお、スリット横にGPSアンテナが内蔵されています。よくみると「Windows Embedded」のシール。これ、AndroidではなくWindows端末なのか……。
主要なI/Oは画面右側面に集まっています。左から、電源ボタン、給電用Mini-USBポート、バックカメラ入力、microSDカードスロット、イヤホンジャック、外付け用アンテナ端子(miniMCX:MMCX)となっています。なんと、このナビ、バックカメラを接続してバックモニターにもなるという優れもの。MMCXもあるのでフロントガラスのフィルムアンテナやルーフのシャークアンテナなどを接続することも可能なのです。スバラシイ
なお、ゴムカバーを外したところにminiB-CASカードスロットもありました。
画面左下の出っ張りを引っ張ると……
タッチペン登場。なお、このタッチペンは背面のリセットボタンを押すツールでもあります。というか、それ以外では使わないだろう……。
天面左に2本ある内蔵アンテナ。とにかく固いので、なじむまでは苦労しそう。なお、ロッドは角度を調整可能です。
付属の日本語マニュアルはかなりしっかりした日本語です。中国、韓国製品にありがちな不自然な日本語ではないので安心です。
付属品一式
なんと、ゴムの吸盤タイプのスタンドが入っていました。てっきり、両面テープで貼り付けるタイプのみだと思っていたので、うれしい誤算。吸盤への変換の手間が省けました。結構大きめの吸盤ですが、問題はフロントガラスに装着可能かどうか。Gクラスのフロントガラスはまっ平なので、イケるのではないかと思いますが、果たして本体の重さに吸着力が耐えられるかどうか……。
スタンドにクレードルを装着して……
底面のくぼみをクレードルに合わせるように取り付ければOK。
最後にminiB-CASカードを挿入して完成。
付属品にはシガーライター用のプラグ以外にもACアダプターも入っていたので、さっそく室内で試してみました。
トップ画面はこんな感じ。まだ、保護フィルムを外していない状態ですが、映りやタッチ感度はそれほど悪くなさそうです。
当然、ナビなんて無視で速攻「地デジ」を選択。地域を選んでチャンネルをスキャン開始。
スムーズにチャンネルが出てきて、約1分でスキャン完了。
室内でもあっさりとフルセグで受信できました。
チャンネルを変えると、さくらももこさんの訃報のニュース。知らなかった……。そっと、電源を落としました。
なお、F7P-N2Sは2200mAhのバッテリーを内蔵しており、完全ポータブル状態でもナビ&地デジ&音楽などを使えるとのこと。スバラシイ
とりあえず、室内での地デジの試し視聴を終えただけの状態ですが、1万5000円という価格には驚き。現時点ですでに想像以上の内容に、手ごたえありまくり。早くGクラスに装着したい!という感じです。次回へつづく。
~続き~
【レビュー】激安でフルセグ対応のポータブルナビ「F7P-N2S」を買いました【その2】~地図データアップデート編~ – TECH-SURF