カメラが物体を観察し機械学習でつかみ具合を即座に判断するスマート義手が開発される

義手は物体の形や材質、硬さや表面の状態を正しく認識できません。人間の手のように、物体をどのようにつかむべきなのかを即座に判断できる、カメラと機械学習システムを活用したスマート義手が開発されています。


物体を認識して握り具合を自動的に判断できるスマート義手を開発したのはニューキャッスル大学のKianoush Nazarpour博士の研究チーム。スマート義手の技術的アイデアは以下のコンセプトムービーで紹介されています。

All-seeing hand – YouTube

義手は手の甲にカメラが付いています。

カメラが物体を撮影して……

物体の形状や硬さを機械学習の画像認識プログラムが判断します。

分析が終わると、自動的に物体をつかむことができるとのこと。

実際に、物体をつかむ実験の様子も公開されています。

Grasp classification in myoelectric hands – YouTube

上記テストは腕を欠損し義手を使用する被験者によってテストされたもの。ムービーでは見事に自動的に物体を認識した義手が物をつかみ、場所を移動させている様子が確認できます。非常に興味深い点は、研究者は特定の物体についての情報を入力することなく、機械学習を使った一般的な画像認識プログラムを使っていることで、技術的な応用範囲が広いことが伺えます。

Nazarpour博士によると、過去100年間に義手・義足はほとんど進化していなかったとのこと。これは、義手や義足が状態に応じて反応することが不可能だったからです。Nazarpour博士らのチームが開発を進める義手を使えば、人間が当然のようにしている「物に応じて握り方を変える」という動作を、義肢を使う障害者を行える可能性がありそうです。

Source:Newcastle University

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