8コア/16スレッドのRyzen 7 1700でエンコードしてみた(ただし、ちょっとダウンクロック)

PT1のセッティングも終わったので、ようやくエンコードできるようになりました。まずは、従来通りTMPGEnc Video Mastering Works 5を使ってエンコード性能を試します。8コア/16スレッドのRyzenのエンコード能力やいかに。

PCの構成は以下の通り。

マシン構成
CPU:AMD Ryzen 7 1700
マザーボード:MSI B350 TOMAHAWK
メモリ:Corsair VENGEANCE DDR4-2666 8GB×2(CMK16GX4M2A2666C16R)
SSD:Crusial M550 256GB
HDD:Seagate 3TB(ST3000DM008)
グラフィックボード:Sapphire NITRO RADEON RX 460 4G GDDR5
電源:Enhance 800W(GOLD)
ケース:Silverstone RAVEN 2
その他:Earthsoft PT1

マザーボードはネットを騒がせているトマホークw。PCIがあることから選択しましたが、ネットではもはやネタ扱いですね。M.2の位置を除けばそんなに悪くないと思うのですが……。

エンコードテスト前にクロック数を変更してみます。とはいえ、CPUクーラーがリテールなのでOCではなくDC(ダウンクロック)を試します。TOMAHAWKの大いに不満なところはBIOS起動が劇的に遅い点。ポスト画面まで10秒くらいあるのでは?というほど遅く、いちいちBIOSで設定するのがほんとうにおっくうに感じます。そこで、MSI純正ソフトの「MSI Command Center」を使って、CPUクロック数とコア電圧を変更することにしました。設定を変更して「Apply」を押しても内容が反映されないことがよくあるなど、ソフトはまだまだ不安定ですが、十分マージンを持った状態で「3.0GHz@1.05V」というところにおちつきました。「Smart mode」だとCPUクーラーファンの回転も800rpm程度とかなり静かなマシンになります。

DC設定が出たところで本題のエンコード。テストとして用意した1440×1080のTSファイルのムービー30分をx264でソフトウェアエンコードします。60fps化でインタレ解除、平均ビットレート4000kpsのVBR1パスでリサイズはなし、という設定でテストします。

デフォルト状態では50fps程度の速度。8コア/16スレッドにしては遅すぎる!?タスクマネージャーを見ると、CPUの使用率がまばらな状態。全然、使い切れていないことがわかります。TMPGEnc Video Mastering Works 5のデフォルト設定ではハードウェアエンコードなのに負荷がかからない模様。

そこで、「環境設定」の中の「CPU/GPU設定」で、「AVX2」をオフにしてみました。

すると、CPU使用率は80%まで上がり、エンコード速度も80fps程度まで一気に速度アップ。AVX2は切っておく方がよさげとわかりました。とはいえ、ファイルによっては依然として使い切れない場合が多いのですが、2つのファイルを同時にエンコードすると8コア/16スレッドをフルに100%使い切ります。

なお、ワットチェッカーでは3.0GHz@1.05Vでエンコード時に113Wとなりました。グラボとHDDを1本つけていることを思えば、驚異的な消費電力の少なさです。

これまでIntelのSandy Bridgeを使って主にQSVエンコードで、一部番組だけx264でエンコードしていましたが、Ryzenなら全部x264エンコードでも良いかも……と思えるくらいのエンコード速度&消費電力になりました。TMPGEnc Video Mastering Works 6にはAMD GPUを使ったハードウェアエンコードVCE機能があり、QSV的な使い方ができます(リサイズなど苦手なことは多いようですが……)ただ、対応コーデックがh264のみでh265はないようなので、アップグレードするか非常に迷うところです。しばらくソフトウェアエンコードしつつ、検討することにします。

~続き~
「Ryzen 7 1700」+「MSI トマホーク」のCPUクロック&電圧セッティング – TECH-SURF

“8コア/16スレッドのRyzen 7 1700でエンコードしてみた(ただし、ちょっとダウンクロック)” への3件の返信

  1. AVX2足を引っ張るだけですね
    何のために付けたんだ…
    しかし、驚異的な低消費電力ですね
    4/11のR5はどうなるのか
    私、気になります!

    1. >αβさん
      AVX2を切ってもTVMW5ではイマイチ、8コアをフル活用できないようです。他のソフトも検討中ですが……。
      私もキャプチャー用にRyzen 5の4コアをMini-ITXケースで組みたいです。

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