Nuro光のONUは「HG8045Q」は地雷、絶対に「F660A」を選ぶべき(半年ずつ使って得た結論です)

最速インターネットをうたうNuro光。うたい文句にたがわぬ速さを実現しているといえますが、それは貸し出されるONU(ルータ)次第かもしれません。レンタルできるNuro光用のONUのうち、ZTE製の「F660A」とHuawei製「HG8045Q」をそれぞれ半年以上使った結果、「HG8045QはF660Aに比べて圧倒的に劣る」という結論に達したので報告しておきます。

まず、それぞれの機器を長期間使うことになった経緯について。NuroのレンタルONUは投稿時点では大きく分けてZTEのF660AとHuaweiのHG8045Qの2種類があるようです。ともに5GHz対応のONUで、Nuroによると基本的な性能は同じ。工事業者が設置するのがどちらかで、基本的には事前に指定できないようです。しかし、ネットの情報を見ると、他の機種への入れ替えを希望する場合、1度に限り対応してもらえるようで、とりあえずどちらかの機種を試して不満が大きければ他の機種へ変更してもらうという人が多いようでした。

ウチには当初、ZTEのF660Aがやってきました。速度面でまったく問題なく、「ちょっと大きいかな?」というくらいしか不満はなかったのですが、調べているうちにUSBポートに外付けHDDを装着して使う「NASモード」において、HuaweiのHG8045Qに劣る(具体的にはファイル形式でNTFSが選べない)という違いがあることを知りました。我が家で導入しているNASはONU直結ではなくルーター経由なのでまったく問題はなかったのですが、「できることに違いがある」ということはむず痒い気がしたため、HuaweiのHG8045Qへの入れ替えをお願いしました。

F660AとHG8045Qの大きな違いは大きさ。縦置きタイプのF660Aの方が、横置きタイプのHG8045Qに比べるとかなりのっぽです。

奥行き(横幅)はF660Aの方が短いのですが、基本的には大きさで言えばF660Aが大きく、HG8045Qの方が省スペースで設置性は良好、と言えると思います。

しかし、HG8045Qに変更した直後に「電波範囲の狭さ」に気づきました。HG8045Qは、はっきり言って電波の届く範囲がF660Aとは比較にできないくらい狭いです。とくに上方向への電波は壊滅的で、それまでF660Aで2階に楽々届いていた5GHz通信は、HG8045Qに変更するとまったく届かなくなりました。2.4GHzはかろうじて2階まで届くものの、Nuroの高速性がスポイルされてしまうのは間違いありません。2.4GHz帯も含めてHG8045QはWi-Fi電波の届く範囲が狭いので、1Kや2LDK程度の間取りであればまだしも、戸建て住宅ではすみずみまで快適にWi-Fiを届けるのは厳しいと言えます。

さらに、HG8045QはF660Aに比べると「通信速度が安定しない」という欠点がありました。特に「端末が5GHz帯を見失ってしまう」という現象が頻発してしまい、そのたびに切断→再接続を繰り返さなければいけないのは非常にストレスなものでした。さらに、5GHzは再接続しても「インターネットなし」となり、インターネット接続すら不可という現象が頻発。HG8045Qを再起動させなければいけないという状態になり、快適とは程遠い状態になりました。

Nuroに相談したところ、「HG8045Qを初期化して工場出荷状態で試してほしい」ということなので初期化してデフォルト状態で使っていましたが、Wi-Fiが安定しないという状態は改善しませんでした。ONUのハードウェアトラブルの可能性があるのでONU交換は可能だが、あくまでHG8045Qという同一機種への交換になるとのこと。すでに1度きりの交換権を使っていたので仕方がないということですね。とりあえず、HG8045Q同士の交換をお願いしましたが、やはり「インターネットなし」になる現象は再現性アリでした。HG8045Qの仕様上の問題という結論が出たので、その旨、報告しました。すると、Nuroから「環境の問題もあるかもしれないが、以前のF660Aで問題がなかったとのことなので、F660Aを送るので比較してほしい」という申し出を受けました。再度のF660Aへの交換は不可だけれど、調査報告をしてもらう代わりに選択肢を与えてもらえるという、私にすればありがたい話でした。

ということで、不満だらけで6カ月間付き合った「HG8045Q」(左)と、半年ぶりに我が家にやってきたF660A(右)とを同時に使い、比較してみました。

まず通信速度。ONUから50センチメートルしか離れていない場所のノートPCを使ってWi-Fi速度を比較してみました。5GHz帯を使ったHG8045Qの速度は以下の通り。Fast.comを使った速度チェックでは110Mbps。

これに対して同じく5GHz帯を使ったF660Aは380Mbps。障害物のない至近距離での利用なのでほぼ「最高の状態」での比較ですが、速度差は歴然としています。

その他HG8045Qで不満だった、電波の範囲の問題や「5GHz帯でつながらなくなり、インターネットなしにもなる」という問題も3日経過時点ではF660Aでは発生せず。我が家の環境が原因ではなく、純粋なONUの性能の違いではないかという気がしています。もちろんNuroには結果を報告して、HG8045Qを返品したい旨、伝える予定です。

Nuro光の高速回線をフルに活用するためにはスリムな「HG8045Q」ではなく、少し大きな筐体を甘受してでも「F660A」を選ぶ方がよい、というのがそれぞれの機種を半年使った私の結論です。もしもNuro光のスピードや安定性、電波強度に不満があり、ONUとしてHG8045Qが貸し出されたというユーザーは、一度F660Aへの交換をお願いしてもらうと良いかもしれません。ただし、ONUの機種交換は1度きりなので今、F660Aを使っているユーザーは決してHG8045Qへ交換しない方が良いと思います。

あくまで「おま環」の可能性アリのレポートですが、参考になれば幸いです。

23 Replies to “Nuro光のONUは「HG8045Q」は地雷、絶対に「F660A」を選ぶべき(半年ずつ使って得た結論です)”

  1. 無線LANルーターの比較実験レポートを有難うございます。
    我が家も、NUROでHG8045Qを使用していますので、興味深く拝読しました。
    これまで、ルーターの「スピードや安定性」に不安を感じた事はありませんが、無線電波の到達範囲が狭い事、特に上下階への伝搬が弱い点は同感です。
    最初は中継器を使っていましたが、その後HG8045Qを寝かせてみたら、上下方向の到達距離が格段に改善することを発見しました。HG8045Qはアンテナの指向性が強く、本機に対して垂直方向に電波が強く出ているようです。参考になれば幸いです。

    1. コメントありがとうございます。私も「平置き」は試したのですが、ほとんど変わらなかったので、私の飛ばしたい2階のエリアが狭すぎるのかもしれません。

  2. Nuroではない,Huaweiしか選べないプロバイダーのユーザーです。先週,フレッツの 光ネクスト ファミリー(1Gbps)から乗り換えました(回線は多分auです)。
    私の環境(木造3階建てで,3階にHuawei,2階にIO Data,ともに11ac対応)において,3階でSony Xperia XZ, Xperia XZ3をそれぞれHuaweiに接続して1m以内でスピードテストをすると,両方ともゴールデンタイムで300Mbps弱,深夜なら500Mbps弱でます。両機ともアンテナは2本なので,最高リンク速度は860Mbpsですから,オーバーヘッドなどを考えればほぼフルスピード出る感じです。
    因みに,本機導入前はNECのWG1800HP4を使用しており,Huaweiの電波を停止してNECに切り替えたときの速度はわずかにHuaweiより遅い数値が出ていました。

    ということで,環境や接続機器によっても異なるのではないでしょうか。

    1. >環境や接続機器によっても異なるのではないでしょうか。
      これは間違いなくあると思います。私の環境ではHG8045QよりもF660Aの方が速度が出ますが、逆のケースもあるのかどうかは興味深いところです。

      1. tsurf様

        残念ながら私が使っているプロバイダーではZTEを用意していないのです。なので,試しようがありません。3本アンテナ内蔵のPCでもあれば最高速も試せるんですが,それも持ち合わせがありません。

        因みに,有線でfast.comにアクセスした場合,ピーク性能は下り800Mbpsのぼり300Mbps程度のようです。上りは危機によってはもう少し出そうな気がします。

  3. レポートありがとうございました。
    うちでも全く同じ状況でした。何かの不具合かと思い検索してこちらに辿り着きましたが、自分の勘違いだけではないかもしれないと感じました。
    うちではONUを2F設置・1Fで使用している時は8045Qで下り40Mbps程度、660Aで140Mbps程度でした。また、動画を観ていても8045Qはしばしば停止し、かなりストレスフルでした。
    結局私も8045Qは返却し、660Aに落ち着いています。2×4の一般的な戸建てですが、ご参考まで。

    1. >nuroファンさん
      その速度差であれば、ちょっと同じサービスとは言い難いレベルの差ですね……。なんにせよ、NuroはONU交換にもしっかり対応してくれるので、安心ですね。

  4. 参考になりました
    NAPTセッション数が少ないということでしょうか?
    Wimax2のモバイルルーターに関してはHuaweiのW04はNECのAtermより同時接続数の面では快適なんですけどね…
    基本的に技適通っているので電波強度に関しては大きく変わらないと思いますし、ビームフォーミングも使えるはずでしょうし…

  5. はじめましてこんにちわ
    今日Nuroの1回目の工事が終わった者です
    業者さんが置いていったONUはF660Aでした

    事前にネットで調べていた所、無線の同時接続数が
    F660Aは10台、8045Qは32台まで可能と知りました
    我が家はスマホやタブレットなどはもちろん
    GoogleHomeやAmazonEchoなどのスマートスピーカーや
    それに対応したスマートリモコンが複数あり
    無線だけでも全部で20台近く接続する予定です
    なので8045Qの方がいいのかな?と思い
    交換してもらおうかと思ってたのですが
    こちらの記事を拝見させてもらい、迷っています

    無線機器の接続数はあくまで「同時」に「快適に」使える目安の数字らしいので
    実際はどちらの機器でも20台使えるとは思うのですが・・・
    (スマートスピーカーなどはほとんど負荷にならないだろうし)

    あと別の人の動画になりますが
    https://www.youtube.com/watch?v=kuknQYTSrsw
    この方は逆に8045Qの方が快適なったという情報もあり更に迷っております
    ただ、こちらの動画の中でもスマホ(無線)の速度は若干下がってるので
    F660Aと比べ8045Qは有線は快適だけど無線が怪しいのかなーと

    うーん、迷います・・・長文失礼しました

    1. >山さん
      20台以上の同時接続とは、すごいですね……。
      8045Qの方が快適という人もいるようですね。
      逆戻りはできないにせよ、1度は変更してもらえるようなので、勢いがかんじんかもしれません。
      また、結果が出れば教えてくださいね。

    2. 山さん

      うちも8045Q使わされてますが、無線LANのトラブル(接続が不安定になり切れる、無線チャンネル固定にしているのに別のチャンネルに変更される、無線の有効範囲が狭い等)あり、660Aへの変更をお願いしているところで、F660Aの設定は見てないのですが、SSIDについて接続台数が制限されているのであれば、別途SSIDを設定してあげれば良いのではないかと思います。

  6. BuffaloのWifiルータを使ってましたが、Buffaloで電波ギリギリのところでも、F660Aは余裕でカバーします。
    2階建ての戸建てですが、家全体をカバーしてるのでNUROにした一番の恩恵がここかもしれません。
    F660Aの電波はかなり強いみたいですね。

    1. >きなこさん
      たしかにF660Aの電波の範囲はかなり広いですね。庭先に止めた車の中でも問題なく入るくらい。木造戸建ての場合、隣の家くらいなら、飛びそうな気がします。

  7. 私もNUROでF660Aを使用しています。
    この機種は電波の飛びが良いようで、出力を20%にして使用していましたが
    動画を再生して約40分ほどの所で、ネット接続が切れてしまう現象が出ました。
    出力40%でも同様で、60%設定で現象が出なくなりました。
    HG8045Qに交換も考えていたのですが、tsurfさんの記事を見てやめることにしました。

    ONUとの距離は2mほどで電波環境は良いです。
    5GHz、11ac接続でPCを変えても同じだったのでONUの問題だと思います。
    2.4GHzでは大丈夫ぽいです。

  8. HG8045QとF660Aを交互に比較運用してみました。
    有線LAN接続は、HG8045Qが1割程度早かったです。
    無線LAN接続は、ピーク速度はほぼ同じ位でしたが、干渉波が絡むとF660Aの方が3dBm~10dBm位電界強度が良いので通信切断になることもなく、通常の運用環境ではF660Aの方が早かったです。HG8045Qは干渉波があると、勝手に帯域幅や電波を絞るような動作や運用チャネルを勝手に変更をするため、切断される確率が高くなります。

    1. >毬花さん
      有益な情報、ありがとうございます。干渉への耐性は盲点でした。
      F660Aは強度が良いため干渉に強いのですね。
      とはいえ、家から出た場所でもバリバリWi-Fiを拾ってしまうF660Aの電波の強さも、ちょっと不安にさせてくれますが……。

      1. >tsurfさん
        電波の強さと言っても、無線LAN機器の最大出力は10mWで制限されていますので問題は無いと思います。電波の飛びが良いのは、電界強度の分布からの推測に過ぎませんが、F660Aのアンテナ設計が良いのでしょう。まあ、不安であれば5G帯はW56帯の方で運用すればよいかと思います。

      2. tsurfさん

        こちらの環境での話です。
        まず2.4G帯は干渉がかなりあります。5G帯はW56は空いている状態です。以上をふまえて、まずHG8045Qはチャネル9,116~128としF660Aはチャネル5,100~112で設定して電界強度の変化を観察しました。次に使用するチャネルを入れ替えて同様に観察しました。(2.4Gは11nを使うと干渉の影響をまともに受けてしまい、変動が激しいため11gで実施)端末は11acの2×2対応のものです。

        ・至近距離(約1m)、接続レベルは-18dBm~-35dBm位でほぼ問題なし。気持ちF660Aが受信レベルが良好
        ・一番遠い部屋(約8m)、接続レベルは-40dBm~-70dBm位、干渉波レベルが強くなってきていて-60dBm位になることがあり、影響を受ける。このあたりでのHG8045QがF660Aに比べ-3dBm~-10dBm位電界強度が低下することがあり、干渉のレベルにより接続不良になる場合がある。
        ・屋外(約15m)においてはHG8045Qの11acは電界強度が不安定で接続が厳しい。F660Aは-70dBm~-80dBm位で通信可能。干渉波レベルも同等なので、チャネル設定を良く考える必要あり。F660Aの場合、チャネルを設定すると中心波の取り方に癖があるようなので、チャネルは自動にして、必要な帯域幅で設定したほうが良いようです。チャネルを指定すると思ったように動かなかったり、帯域幅を勝手に絞ったりする事があります。おかしくなったら、出荷時設定に戻してやってから電源を切ってやり、再度電源オンからやり直したほうが速いです。

        HG8045Qの場合、不思議なのは干渉を受けると何故か電波出力や帯域(大体20MHz幅になり、場合によりチャネルも変更される)を絞ったり変更してしまい(WEBの管理画面からはわかりません、画面で見える内容と観測できる状態が異なるようになります。)、端末から見える電界強度が-3dBm~-20dBm位落ちます。結果として干渉波と受信レベルが同等もしくは逆転してしまい、接続不良となっていました。至近距離では同じような電界強度なので、HG8045Qのアンテナ設計がおかしいのか、ファームウエア(V3R016C00S100)制御がおかしいように思います。

        有線LAN側の通信はFAST.COMの測定の平均になりますが、HG8045Qが約900Mbps、F660Aが約800Mbpsでした。

        ということで、私はF660Aを利用して行こうと思っています。

  9. HG8045Qが不安定で、こちらの記事を見てF660Aに交換を申し込みました。交換できることは知らなかったので諦めていたところです。
    到着が楽しみです。

    1. >bluelionさん
      F660AはDNS-Proxy機能がややおかしいので、パススルーに設定してプロバイダのDNSを参照するか、IPを指定してGoogleDNSを参照するようにしたほうが快適ですよ。

  10. >bluelionさん
    F660Aも怪しげな所があります。
    運用上問題が大きいのは、DNS-Proxy周りです。
    DNS-Proxyをパススルー設定にするか、IP指定でGoogleDNSを参照する設定にしたほうが良いかとおもいます。

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