トランプ大統領がメキシコ国境沿いに築く「壁」のコンセプトデザインの数々がアイデア満載で秀逸

アメリカのトランプ大統領は、大統領選で掲げた公約の一つである「メキシコ国境沿いに壁を築く」というチャレンジングな政策を推し進めようとしています。建築費用が216億ドル(約2兆4300億円)とも試算されている「現代版・万里の長城」と呼ぶべき壁「グレート・トランプ・ウォール」の建設は、アメリカの建築業界にとっては一攫千金のチャンスでもあることから、さまざまな企業がデザイン案を米国国土安全保障省に提出しています。思わずうならされるほど秀逸なデザインから、「これはちょっと……」言わざるを得ない珍デザインまで玉石混淆の状態で、見ているだけで楽しめます。

◆ワイヤーの壁

Riverdale Mills Corporationが提案するのはワイヤーの壁。コンクリートの壁を提案する会社が多い中で、ワイヤー製にすることでコストを抑えようという試みです。担当者によると、ワイヤーは切断したりよじ登ったりすることはほぼ不可能だとのこと。地下6メートルまで壁を埋め込むことで、地中にトンネルを掘るのも不可のだとのこと。そのうち高圧電線仕様にアップグレードされるのではないでしょうか。

◆ソーラーパネル付きの壁

せっかく巨大な建築物を作るのだから、「ソーラーパネルを取り付けて稼いでもらえ!」というのがGleason Partners LLCのアイデア。予算がさらに膨らむのは確実で、メンテナンス費用もバカにならなさそうです。なお、発電能力は約2メガワットだとのこと。コストの回収はいつごろになるのか、非常に気になります。

◆マジックミラーな壁

Penna Groupの豪華な壁は、ワイヤー製である点ではRiverdale Mills Corporationと同じ。ただし、ワイヤーは場所によって装飾などが異なり、「グレートアメリカ」にふさわしい豪華なデザインもある模様。さらに、アメリカ側からは向こうが見通せるのに対してメキシコ側からは壁の向こうが見えないという「マジックミラー」のような加工を施す予定だとのこと。「俺たちは動物園の動物じゃない!」と怒るメキシコ側からは「スプレー攻撃」などの妨害工作が予想できそうですが、それへの対策はあるのでしょうか?

◆反り立つ壁

メキシコ側からは90度以上の角度で反り立つ壁を提案するのはSan Diego Project Management, PSC 。「トレーニングにちょうど良いゼ!」と、世界中からボルダリング・クライミング愛好家たちが集まる観光名所になる可能性はゼロではありません。

◆アートな壁

万里の長城のような人類の「遺産」(負の遺産か?)になるであろうグレートトランプウォールは芸術的であるべき、というのがConcrete Contractors Interstateの考え。壁はアート作品として装飾が施されるとのこと。アーティストたちに無料開放すれば面白い風刺画だらけになりそうで、期待大です。

◆新しい未来への壁

MADE Collectiveが提案するのはこれまでにないまったく新しい発想の”壁”。そこには人の往来を妨げるものは何もなく、むしろ交流を祝福するゲートとしての機能を持たせています。なお、ゲートのパイプ上の物体は、テスラ・SpaceXのイーロン・マスクCEOが音頭を取る超高速鉄道「Hyperloop(ハイパーループ)」のチューブだとのこと。メキシコ移民を排斥するのではなく、むしろ寛容に受け入れて、アメリカ側からもメキシコ側からも自由に往来できるようにして未来志向の関係を築くべきだ、という痛烈な批判が込められていそうです。

Source:NPR

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