前回、ボンネットをブラックで1回塗ったところでタイムアップとなりました。その後、あらためてボンネットとサイドのブラック塗装&クリア塗装を行い、ついでにグリルの交換、バンパープロテクターの再塗装まで行いました。マスキングに時間がかかったり、塗料が足りなかったりと、なかなか一気に作業が終わらないこともありトータル1か月かかりましたが、備忘録代わりの記録(後編)です。
前編はこちら
ド素人がデリカD:5をスプレーガンで塗りなおしてみた(前編)【レビュー】
クリア塗装(1回のみ)
ブラック(カラーコード:X24)を計3回塗り重ねた後、最終的にクリアを吹きます。クリアの前に、磨きを入れると仕上がり具合が大きく変わるとのことなので、2000番の耐水ペーパーを当てました。クリア塗装の写真は撮り忘れたのでありません(^^;)
クリアも3回塗らねばならないところ、塗料の量が足りません。当初はボンネットのみ塗りなおす予定が、大きなキズのあるリアのフェンダー+リアドアを左右ともに塗ることになったためです。師匠(塗装職人)によると、そもそも黒はクリアなしの磨きだけが最も美しいとのこと。ならばクリアは最悪1回でもよいのではないかと思い、1回だけ塗装することにしました。
1回目の磨き
ブラックの塗装に続いてクリアも吹きムラがひどかったので、2000番の耐水ペーパーを当てて濃淡をなじませました。その後はいよいよ磨きの工程。まずは肌調整用のコンパウンド「ソーラー スーパーL1000」で磨きます。
粘度は高めの液状
最終磨き
スーパーL1000で磨いた後、最終磨きは「ユニコン FMC830-P」で行います。
UNICONユニコン FMC830-P 超極細目コンパウンド ペーストタイプ 200g 品番:10763 石原薬品 10763
ポリッシャーで磨くと、見事な光沢具合になりました。
ゆず肌の補修
ボンネットに続いて、リアのドアから後ろもブラック塗装&クリア塗装をしましたが、仕上がった状態はひどいムラが出てしまいました。スプレーガンの空気が足りなかったせいか、”ゆず肌”と呼ばれる塗装ムラができてしまって目も当てられません。素人塗装なので仕方がありませんが、うーん、ひどい……。
600番⇒1000番の耐水ペーパーを当ててゆず肌をならした後は、ひたすらスーパーL1000で磨き倒します。
スーパーL1000に続いてFMC830まで磨きが終わるとこんな感じ。塗りなおしたリアドア(左)と塗装していないフロントドア(右)と比べると、塗装面に映る白線を見ればわかる通り、完全にはゆず肌は解消しませんでしたが、ぱっと見では気づかないレベルまで、肌調整ができました。素人としては十分満足できるレベルになりました。
タレの補修
ゆず肌もひどいものの、吹きすぎてタレてしまった部分もひどい……。塗料は垂れる寸前が最もツヤが出るとはいえ、素人ではその寸前を狙うのは極めて困難で、こんな感じで垂らしてしまいました。
まずはカッターナイフで垂れた部分の頭を剥ぎ取ります。
あとは、ひたすら耐水ペーパーを当てます。800番⇒1500番とあてました。
タレた部分はまだ背が高いものの、これ以上やると下地に届きそうなので、ほどほどのところで終了。
サイドと同じく600番⇒1000番の耐水ペーパーを当ててた後は、スーパーL1000⇒FMC830で磨くと、見事に光沢が出ました。ぱっと見では垂れた跡は確認できない状態にできました。
番外編:グリルの交換
前回の塗装と今回の塗装の間に、グリルを交換していました。
素人塗装丸出しでカッコ悪い状態だったので、ノーマルのメッキグリルへと戻します。
ヤフオクで購入したグリル
カメラの穴が開いていませんでした。
このカバーの部分は裏側からビスを2本外すだけで取れるので、問題ありません。
取り外したグリルからカメラと……
カメラを固定するホルダーとカバーを取り外して、交換するグリルに取り付ければカメラを移植できます。
グリルを取り外すには、まず上部のプッシュピンを外します。
プッシュピンを取り外す専用プライヤーも準備しました。
先端で挟み込むとプッシュピンが自然と起き上がってきます。専用工具だけあって、非常に楽にプッシュピンを外せました。
すべてのピンを外すと、グリルを引き抜けますが、カメラのケーブルが繋がっているので、慎重に動かします。
あとはカメラのケーブルを抜けば、グリルを取り外せます。
あとは取り外した逆の手順で取り付ければOK。ノーマル状態に戻りました。
番外編2:バンパープロテクター取り外し
黒く塗装されたバンパープロテクターも取り外して塗りなおすことにしました。下回りに9mmのプッシュピンが大量にあるので、ひたすら取り外します。
中央には別のサイズのプッシュピン。統一しておいてほしかった。
10mmのボルトも取り外せば……
下回りの保護カバーが取り外せます。
続いて、ナンバープレートを取り外して……
グリルのメッシュにあるビスを外します。
最後に、バンパープロテクターのプッシュピンを引き抜けば……
バンパープロテクターが取り外せました。
バンパープロテクターの傷をパテで埋めて、耐水ペーパーを当ててから、再塗装。
そんなこんなで、塗装終了。ボンネットだけでなくリアドア以降も塗りなおしたので、見違えました。週末のみの作業のため、のべ1か月近くかかりましたが、初めてスプレーガンでの塗装の仕上がりには満足できました。
もっと何度も塗っていけば、スプレーガン塗装のテクニックも上がるでしょうが……下地処理やパテ埋め&研ぎ、マスキングの手間、塗装のムラ修正などもろもろの工程を考えると、当分はやりたくない作業ですね(^^;)