ここ数年にわたって高騰し続けた空冷ポルシェ。「ネオクラシック」という呼び名を与えられた空冷ポルシェは、数年前の3倍以上の価格で取引されています。そんな中、世界限定51台の964RSRがオークションに登場。しかも走行距離が10kmという未使用状態とあって、空冷ファン(と言う名の投資家?)の注目を集めています。
これがクラシックカーオークションRM Sotheby’sに出品予定の964RSR。ポーラシルバーカラーの車体に、紫メタリックのホイール。
土ほこりでボディ表面はややくすみ気味。
軽量化のためにボンピンです。
リアもボンピンで、「RSR」のエンブレムがまぶしいばかり。
RSR用のリアウイングはレプリカ品が出回っていますが、これが本物。
0.2リットル分ボアアップした空冷3.8リットルフラット6は、状態も良さそうです。もちろん走らせるためにはメンテナンスが必要でしょうが。
内装はレッドのレザー仕様。シートベルトやロールゲージに至るまですべてレッド。すごいセンス……。
メーターはホワイトと、オーナーのこだわり具合が伝わってきます。オドメーターは確かに「10km」。なぜ、走らせなかったのでしょうか……?
リアはターボボディ。やはり、964はリア周りがグラマラス。
わずか10kmしか走行していない、激レア中の激レア964。しかも”役モノ”のRSRということで、貴重性は超絶レベルです。落札価格は220万ドルから240万ドル(約2億5000万円から2億7000万円)と予想されているとのこと。
つい最近、走行距離1300kmのポルシェ911(タイプ993のAT)を海外のバイヤーに3000万円で売った人の話を聞いたことがありますが、わずか10kmの964RSRだと文字通り桁が違うようです。
Source: Autoblog