日経平均2万円切りで大荒れの株式市場に思う「アナリストってお気楽な仕事ですね」


Source:産経新聞

日経平均株価が2万円を下回ったことがYahooニューストップを騒がしています。そういえば、「2018年に日経平均は爆アゲ確実な理由」みたいなレポートがあったなぁ……と思い出し、Googleで検索していると、「アナリストって本当に素敵な商売だなぁ(はあと)」と感じました。

記憶の片隅にあった情報から、あの記事どこかなぁと検索しました。件のレポートの目標値は確か「2万8000円」だったなぁと検索していると、デタラメな興味深い記事が続々と出てきました。

検索トップに出てきたのは、江守哲さんという人の記事。いわく「かなり保守的に見ても日経平均2万5,000円到達は時間の問題です。2万8,000円も視野に入るでしょう」。悲しいことに、この記事は2018年10月に出ているので、3カ月先も見通せてないという……。

日本株に強烈な上昇圧力、日経平均2万8,000円も視野に入れるべき相場に=江守哲 | マネーボイス

俄然興味が出たので「江守哲」で検索してみました。すると、6番目に非常にデタラメな興味深いタイトルの書籍リンクを発見。

これがその書籍の表紙。すごい、自分の知らない世界の予感満載だ……。念のため、2020年まではあと1年ちょっとあるので、まだまだ分かりません。「あきらめたらそこで試合終了ですよ……。」と安西せんせーなら言ってくれるはず。

興味のある人は以下のAmazonページをご覧ください。生温かいレビューであふれています。

江守哲さんを個人攻撃するわけではありませんが、

2016年10月「1ドル65円、日経平均9000円」
2018年10月「日経平均2万8,000円も視野に入る」

というのはまともな人間の発言ではないでしょう。少なくともまともな人には思われないでしょう。金融アナリストを除けば。これでまだ第一線で活躍できるなんて、すごい世界ですね。予想が当たろうが外れようが胸を張って堂々と生き残っている金融アナリストたちの精神面の強さはまさにプロフェッショナルですが。

ちなみに、ふと思い出したのは以下の週刊現代の記事でした(2万8000円ではなく3万円だった……)。一次ソースはマネックス証券チーフ・ストラテジストの広木隆さんだそうです。週刊現代なのでアレですが、

「おい、あれ読んだか?」

「あぁ、ビックリした」

そのレポートが話題になり始めたのは、日本株が57年ぶりの連騰記録を更新して、史上初の16連騰を記録してから。情報収集に余念がない兜町関係者の間でこんな会話が繰り広げられるようになると噂は一気に広まり、レポートを入手しようとする者が続出。いま関係者たちが先を競って読んでいる「話題の書」となっている。

「日経平均3万円予言レポ―ト」書いた本人がすべて語った(週刊現代) | 現代ビジネス | 講談社(1/3)
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/53583

なお、2018年の大納会は12月28日(金)なので、まだまだ一波乱あるかもしれません。

“日経平均2万円切りで大荒れの株式市場に思う「アナリストってお気楽な仕事ですね」” への2件の返信

  1. マーケットの専門家が異口同音に同じ事を言い始めたら、それとは別の何かが起きる時である。
    これこそ真実です。

    1. 確かに、書き手には何らかの意図があるのは確実だと思います。その意図が何かを見抜くのが難しいのですが……。

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